2003年春「大江山で星を見る会」レポート


 5月10日(土)に京都府大江町にて恒例の「大江山で星を見る会」が行われました。当初の天気予報が直前に悪化するとの事で開催が危ぶまれましたが、そんな事はお構いなしの星好き(?)が集合、そのパワーに天候も負けてか夜半頃まで雲間から月・木星・土星・M13等を観望することが出来ました。天候が悪いとの予報だったので人出の方は少なくて寂しいものでしたが、皆さん晴れ間を惜しんで観望されていました。午前0時頃には雨模様となってしまいましたが、今回はバリアフリーを考えさせるユニークな機材等が集合しましたし、とりあえず星も見ることが出来てそれなりに楽しい一日となりました。
 高垣さんの20cm「きりんさん望遠鏡」。関西のイベントの広告塔と呼ぶに相応しい存在感です。塗装にも歴戦の跡が...。
 高垣さん、「きりんさん」を覗くの図。今年の目標星は? 「今年もプロジェクトTやりまっせぇ!」と言っておられました。
 実体顕微鏡の部品を利用した双眼装置。これで見る月の表面の様子は圧巻でした。
 通称「釜ソニアン」28cmドブ。塗装変更で真っ赤になりました。
 北野さんのOMEGA4541。大江山ではお馴染みの存在です。今回、45cm級はこれ1台のみでした。
 大江山にも登場、寺岡さんのOMEGA3240。ナビゲーター完備で小柄ながら風格は充分。
 ビクセン製10cm反射鏡を経緯台に載せたもの。鏡筒バンドは「高垣テイスト」の香りがしますね。小豆色(?)の鏡筒が良い雰囲気を出しています。
 ユニークなきりん型経緯台が登場! しみずさんの製作によるもの。三脚はミードのものを利用。架台や脚はかなりがっちりした感じを受けました。 
 指さす先には温度計が取り付けられていました。きりん型を名乗っても、作り手によって感覚やセンスが違っていて、見ている方も飽きません。
 曇天模様にもかかわらず、ギャラリーも少しずつ集まってきました。
 米田さんのNinjya400。こちらも大江山には欠かせない存在。40cm級はこれ1台だけ。大口径の参加が少なかった事もあって貴重な存在でした。
 アナログ式ナビゲーション・システムと思われる物が登場! その独特の作りや存在感が参加者の興味をそそりました。。
 会場の様子。曇天とは思えないくらいの機材の数でしょ? 空には雲間に負けない月の姿がありました。
 ビクセンGPD赤道儀に屈折望遠鏡が3本も! ウェイトの数も半端ではありません。望遠鏡のインプレッションかと思わせるような光景。
 永田さん製作のL字型経緯台。スカイセンサー2000で駆動します。今は15cmマクストフが載っていますが、本来はC14を積載するために調整中だそうです。
 大江山に登場! 20cmクーデ・ドブ「ユラクーデ」。架台にはキャスターが取り付けられているので移動も楽々。
 ユラクーデを覗く女性。専用の椅子に座っても楽に覗く事が出来ます。
 こちらは寺岡さんのOMEGA3240。椅子に座ったままでも覗けるのがわかります。
 寺岡さん、ユラクーデと初対面。架台の形状が車椅子とは少々相性が良くないようですが、覗きやすいとの事でした。
 ギャラリーも話題作に続々集まってきました。始めて見るクーデ型に皆さん興味津々のようです。
 雲が出たり切れたりの繰り返し。そんな中で月が見頃の高さになって、望遠鏡もみなそちらに向き始めました。
 日が落ちて、徐々にではありますが家族連れの方が観望に訪れました。月・木星・土星・M13など限られた天体しか見ることが出来ませんでしたが、曇天で観望自体が絶望的だっただけに星を見ることが出来たのは奇跡とも言えます。