忘れた





祝日に僕は世界へと沈んでいく自分を見る




泳ぐ

そうだ
魚はやわらかでまるい ヒレを持っているから

泳ぐ ことができる
のだ 僕にはない          沈没





次、次々、月、突き

僕は空を仰いだ!
沈没していくさなか空は広すぎて黒すぎて青すぎる

月!を僕は突こう、と思う、月を次々に、突き、僕は
反動で               沈没



音がする
抱きしめた音が、僕は、沈没しながら
世界へ と ゆっくり、つながり、抱きしめられた