活劇、夕暮れ、匂い、時代の。ささめく、有機的に(あるいは放置されただけの)反芻される 呼吸、そよいだ夏の白い花、余韻がざざめき、歩きながら、ねぇ、あの話、なんだったっけ。 群像、ささめきたつ、夕暮れ赤く、幸せすぎる音が、波紋のsinとcosの中で、混ざり合う歴史 弛緩する瞼の揺れ、流れの中で浮かび上がる夜光の、レシート、紙屑、蛍光灯、零れ落ちた夏 青インクの少しかびた匂い。積乱雲。喪失に似た焦燥、切なさは、静まったようだった。ただ 輪郭のない、6月30日の感覚。あじさいが全て、死んでしまった後の庭、あるいは、有機的 な庭、を眺めている。ささめき立つ光と、影のコントラスト。白い、夏の花の揺れが、太陽を 受けてささやいだのだった。