ケイプ、リビエールの南西約2kmに優しく横たわる、雌岳(474.2m)と雄岳(517.2m)の南北二つの峰からなる山で、ケイプ、リビエールから1時間半ほどで山頂につきます。 雄岳山頂には葛木二上神社と大津皇子の墓綾があり、雌岳山頂は公園になっていて、西に南大阪、東に奈良盆地が一望できます。 春と秋のシーズンには家族でハイキングに来る人でにぎわいますが、なかでも毎年5月23日には地元の行事「岳登り」が行われ、この日は小学校も半日休日で、二上山に上った人には抽選で景品が出ることもあって子供たちも大喜びです。 二上山は有史以前に鏃や石斧などの石器用材料として使用された「サヌカイト」の産地で、今でもたまに石器の破片が見つかることがあります。 また山頂にお墓がある大津皇子は7世紀後半に生きた天武天皇の第三皇子で、容姿、知能ともに優れ群臣の信望を集めましたが、皇位継承をめぐって草壁皇子(第二皇子)に謀反の嫌疑をかけられ、24歳の若さで悲運の最期を遂げた皇太子です。 大津皇子の埋葬に当たり姉である大伯皇女が詠まれた歌 「うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を弟世と我が見む」 は万葉集にも残っています。 このように二上山は日本の歴史に深く関わっている山で、 我々日本人の古里を象徴する山の一つです。 ホームページに戻る新緑の二上山(北斜面) |