當麻寺

 
 ケイプ、リビエールの南約3Kmの二上山山麓に鎮まる当麻寺は、当地の豪族であった当麻氏の氏寺として七世紀前後に創建され、平安時代初期には今日の規模になったと言われる歴史豊かなお寺です。

 中将姫の当麻曼陀羅や、古来からの東西二基の塔(三重塔)がそろって現存している唯一の寺として知られ、広い境内には、金堂、講堂、曼陀羅堂、などが軒を並べ、国宝や重要文化財の宝庫です。
4月下旬になると、美しい牡丹が咲き始め、すぐ近くの石光寺とともに多くの見物客が訪れます。

 「曼陀羅」と呼ばれる絵図は正式には「観経浄土変相図」と言い、阿弥陀の極楽浄土を描いたもので、人々を極楽浄土への信仰に導くために作られた大宗教図です。
平安時代後期以降に極楽往生への悲願を込めて一世を風靡した曼陀羅信仰(浄土信仰)の象徴とされ、当時のこの寺の隆盛ぶりがしのばれます。

 この寺の有名な行事に、毎年5月14日に行われる「練供養会」が有ります。
この会式は二十五菩薩に扮した人々が曼陀羅堂から娑婆堂へ来迎し、そこから信者や中将姫を迎えて再び浄土である曼陀羅堂へ帰っていく演劇的な儀式で、当日は多くの拝観の人たちで賑わいます。

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東塔(国宝)

曼陀羅堂(国宝)

東大門