北アルプス 剱岳小窓尾根
小窓尾根上からの剣岳
山行日 : 2009年5月1日夜 〜 5日 |
メンバー : L.藤田、坂口、高橋、有本、石田 |
1日 : |
近鉄新大宮 → 東名 → 北陸道 → 立山IC → 公園 |
〈5月1日〉 厄介な仕事はすべて連休明けということで18時頃事務所を後にし、集合場所の近鉄新大宮駅に向かった。 現在高速料金割引中でETCのアナウンスに感動の声を上げながら、立山IC近くの公園に到着しテントを張って仮眠することに。 いつもの事ながら皆さんの手際の早いこと。ヘッドランプを探してザックの中身を地面にぶちまけて探している間にひとり取り残され、寂しい気持ちで眠りについた |
〈5月2日〉 公園を後にし、馬場島の駐車場に到着。途中朝日をバックにした剱の稜線があまりにもきびしく、そして美しく輝いていた。 駐車場では早月尾根を行く岡橋さんパーティーと一緒になり、短い挨拶などかわしながら出発のときを待った。装備を整えザックを担ぐが、20kgオーバーの重量がずっしりと肩に食い込む。いよいよ出発である。 白萩川沿いの道を進み、橋を渡って右岸をしばらく行くと取水口堰堤に到着。ここは渡渉するか高巻くかになるのだが、しばらく流れを見つめて思案していると対岸を3人組のパーティーが下ってくる。よく見ると当会の中武会長である。なぜこんな所を?なんて考えているうちにササッと渡渉してきた(さすがなのである)。挨拶もそこそこに、ルートの話をすると今年はスノーブリッジが期待できず、この先も渡渉を強いられるとの事。これで決まった。タカノスワリといわれるゴルジュ帯は高巻くことに。 樹林帯の中を大きく高巻きながら再び白萩川の右岸に降り立つ。池ノ谷の分岐を過ぎたあたりなのか。右岸の雪の河原を進むと取付きの雪渓らしきところに。藤田さんがしばらく偵察した後、アイゼンをつけ始めた。 いよいよです。かなりの急斜面ではあるが、藪交じりのため木の枝も掴みながらなんとか尾根の末端台地に到着。そこからは稜線上を1614mmのピーク、そして本日のテン場である1990mmのピークへと登りつづけるが、ザックの重荷がボディブローのように効いてきた。さらに左足の太ももに違和感がでてきて、これはやばいと高橋さんに「足がつりそーだよ」と訴えると、あせらずゆっくり歩けばいいよと励まされ、さらにお塩少々いただいてなんとか登り続けることができた。このあたり実は最高の眺めで、右に早月尾根、左に赤谷尾根、振り返ると登ってきた尾根の先には白萩川の流れ。すばらしい眺めに大満足なのでした。 お約束の大汗をたらしながらようやくテン場に到着。疲れた体でテン場を整え、ようやくテントに転げ込む。なんだかとても幸せな感じにつつまれました。夜は藤田さんのぜいたく鍋(食材が波状攻撃でだんだんリッチになっていく) 明日に備えて眠りについた。 |
いよいよ出発 | 白萩川池ノ谷出合 今年は、雪が少ないようです。 |
雷岩からの小窓尾根取り付きのルンゼ 夏道がルンゼの左の尾根にあるので、早々に尾根に逃げるが勝ちです。 |
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小窓尾根の全景。下部はブッシュが多くて、見栄えは良くありません。 | 1800m付近の稜線 もう、ダウン寸前です。 |
標高1990mにあるテン場に到着 このテン場は、5〜6張を張ることが可能です。 |
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早月小屋に別れを告げて、馬場島に下ります。 |
1600m付近から見た早月尾根 |
長い下りをこなして、馬場島に無事到着 |
−石田−