奥マキノ 三国山

奥マキノ 三国山赤坂山

明王ノ禿と赤坂山
明王ノ禿と赤坂山

 

山行日   : 2006.01.21(夜)〜01.22

メンバー : L藤田、藤原、岡本(和)、水野、有本、坂口、川口

21日 京都駅21:45発 - マキノ駅
22日 マキノ駅7:15 - 白谷バス停7:40 - 林道分岐8:10 - 稜線10:13 - 三国山10:50|11:05 - 赤坂山11:41|11:54
        P794m12:23 - マキノ高原スキー場13:40

〈21日〉
   今年も京都駅で集合し21時45分発の永原行きの電車に乗る。いつもの様にテントを張るために駅の駐輪場に入ると先客があり、焼肉パーティの最中だった。焼肉の匂いの中で、スルメをアテに少しばかり寝酒を飲んで就寝する。

〈22日〉
   昨夜は雪がちらついていたが、朝には止んでいて、ありがたいことに天気は回復傾向の様子だ。
テントを撤収し、ザックに詰めている時に、昨夜の先客メンバーの中から声をかけられる。なんと当会会員の長井さんだった。久ぶりのご対面となった。
マキノ駅からバスに乗り、白谷バス停で下車する。
在原の集落へと伸びる道を30分程歩くと、黒河越を経て敦賀に続く林道黒河マキノ線の分岐が現れる。林道は当然ながら除雪されておらず、1mを越す雪に埋まっていた。どこから尾根に取り付こうかと考えていたが、この状態ではどこから取り付いても同じことということで、林道に入った所からいきなり尾根に取り付くことにした。
先週の雨で深い雪はしっかり締まっていてラッセルいらず、藪がうるさいかと思っていたが雪が多いためか全く気にならない。やがて日差しも現れ、春山気分の快適な登行となった。480mの小ピークを越えると徐々に傾斜が増してくるが危険を感じる程ではない。
650mの高さまで頑張ると傾斜は一気に落ちて、また快適な尾根歩きになる。ここからコースを左よりに取り、明王ノ禿を見渡たす尾根に足を進める。斜め下方から見上げる明王ノ禿は、1000mにも満たない山とは思えないような、ちょっと感動的な景観だ。明王ノ禿を見ながらゆっくりと尾根を登り主稜線に出る。
三国山へは、もうひと踏ん張り必要だ。樹林の中を適当に歩いて、最後の白い雪面を登ると人気のない、細長い三国山の頂上に着く。雪が多くて道標は見えなかったが、「数年前に来たときは、確かこんなピークだった。」ということで、「ここを、奈良労山の三国山頂上に決定」となる。時間も早く、長井さんのパーティが登ってこないかなとの思いもあり長めの休憩を取るが、風が有り身体が冷えてきたので、赤坂山を目指して下ることにする。
またまた樹林の中を適当に歩き、琵琶湖を見下ろす気持ちの良い雪面を下り、そして踏み跡のない白い雪面を登って赤坂山の頂上に到着する。
赤坂山の頂上は、風が強いせいか土が出ている。頂上に着いてすぐに、栗柄越経由で山スキーのパーティが登ってきて、にぎやかな頂上になる。
まだ、12時前という全く予想していなかったスピードで赤坂山まできてしまったので、このままスキー場に下ったのでは早すぎるということで、以前考えていた「スキー場から主稜線に伸びている尾根」を下ってみることにする。
栗柄越を通過して、緩い登りから傾斜が落ちた場所から、寒風に続く主稜線と別れ794mのピークを目指して歩く。この尾根の下り始めは、小さい木が多くて枝が少しうるさいが、まずまずというところだ。やがて急な斜面となり緊張させられる。途中、周辺が立ち枯れの木に囲まれた不思議な感じの場所が出てきて、松が現れはじめるとスキー場に続く林道はもうすぐだ。
川沿いの林道を辿り、子供連れの家族で賑やかなスキー場に着く。
まだまだ早いので、ゆっくりと温泉に浸かった帰ってきた。


三国山からの赤坂山方面
三国山頂上から赤坂山方面を眺める。


冬の三国山は、雪の状態にもよるが赤坂山経由で目指す場合、なかなか遠い山だ。「ならば黒河越から」では延々と林道を歩く気分にもなれない。
何かいいコースはないかと考えていた。今回の尾根は、前年に乗鞍山〜P779まで縦走をした時に三国山への登路としてめぼしをつけたのだが、 歩いて見ると実に気分の良い尾根だった。
登りの最後に見える明王ノ禿がこの尾根の価値を上げていて、三国山への最短コースということも合わせ、お勧めの尾根だ。



《 今回の登山コース 》

 
  
 
 
 
 
 
 
 
  
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     

尾根取り付き
尾根の取り付き

尾根途中
日も差して春山気分の登行

明王ノ禿
明王ノ禿をバックに記念写真

主稜線ヘ
明王ノ禿を眺めながら、主稜線に着く。

明王ノ禿を後に三国山へ
明王ノ禿を過ぎて、三国山への登り

三国山頂上
三国山頂上(のはず!)で記念写真

三国山からの下り
三国山から赤坂山を目指す。

赤坂山への登り
赤坂山の登り

土が出ている赤坂山頂上
土が出ている赤坂山頂上

P794への支尾根
P794への支尾根上を行く

支尾根の下り
支尾根の下降

林道に出る
林道に出て、ホッとする。