白山 直海谷川本谷左俣



山行日   : 2004.09.11〜09.12

メンバー : L藤田、坂口、有本、小割

11日 :JR奈良駅7:35 − 北陸自動車道小松IC − 直海谷林道採石場跡11:45|12:15 − 山ヌケ13:58 −
         20m滝14:58 − 二俣16:37(幕営)
12日 :二俣出発7:49 − 奥の二俣9:10 − 水切れる11:20 − 稜線12:43 − 奥三方山12:54|13:02 −     
         直海谷林道の登山口15:21 − 直海谷林道採石場跡16:29 − JR奈良駅21:40



〈11日〉

  7時35JR奈良駅に集合して出発。京奈道路、京滋バイパス、名神高速、北陸自動車道とつないで小松ICで降り、直海谷川の林道採石場跡に着いたの採石場跡は12時前だった。車から降りて先ずは腹ごしらえをし、溯行の準備に取り掛かる。   
車を駐車した前から沢に入り溯行を開始するが、すぐに水の流れが無くなり、堰堤を2つ越えてから再び水が現れる。1時間ほど歩いて現れる2つ目の滝は左岸に付けられている古びた固定ロープを頼りに高巻く。やがて右岸に山ヌケが見られる場所があり、さらにその先にあまり高くない堰堤が現れる。谷はゴルジュの様相となり3mと5mの2つの滝を高巻きと直登を交えて溯行を続けるとやがて 20mの立派な滝が現れる。この滝は左岸を高巻き、滝の落ち口焚き火の少し上流に降り立つ。この先に続く2つの滝はともに右岸を高巻く。やがて開けた明るい河原となり、ほどなく二俣に到着する。流木が多く、何とかテントを張れる場所も見つけられたので、今日の行動はここで打ち切りにする。 
  

〈12日〉

   7時過ぎには出発するつもりでいたが、のんびり構えていたら予定よりずいぶん遅れての出発となってしまった。左俣に入って早々に滝が現れる。滝下から見上げれば滝の全体がぬめっており、おまけに逆層とあっては、とても登る気力など湧かず、非力な我々のパーティは、即座に右岸の草の生えた斜面から高巻くことにする。急な草付きの右岸を登ると小尾根上となる。尾根先端部の急な斜面を小潅木を利用して下る。上の2段20mといっしょに2つの15M滝滝を高巻く。15分程で立派な滝が現れる。ここは滝の左手の岩盤の露出したルンゼを登り高巻く。沢に下りた所が、奥の二俣だ。本流と目される右の沢に入ると、水量も少なくなり現れる滝も高さ3〜8mと小さくなり、ほとんどの滝が快適に直登可能となる。水が切れる最後の二俣を左にとり、覆いかぶさる草を掻き分けながら高さを稼いでいくとやがて笹が現れる。昨年の初河谷での猛烈な藪こぎが思い出され、『あんな思いは、もう2度と御免こうむる!』とばかりに、極力笹薮の中に入らないようにコース取りをする。やっと稜線に上がれたと喜んだのも束の間、期待した登山道がない。どうやら支尾根上に着いたようで、がっかりする。とりあえず、より高い方へ登るしかないと”潅木を踏みつけ、笹を掻き分け”ての藪こぎを続ける。水が切れた場所より1時間20分後、やっと登山道に飛び出す。   
奥三方山のピークを踏んでザックのある場所に帰ったところで、奈良岳に登ブナ林の下山道ってきたという数名のパーティとすれ違う。ここから、直海谷川林道の登山口まで、ほぼ2時間の長い下りが続く。この登山道沿いには、山の中腹に見事なブナ林があり、心和ませてくれる。登山口から採石場跡までは、さら1時間の長〜い林道歩きが待っている。クタクタになって採石場跡にたどり着いた。
 
金沢セイモアスキー場の湯に浸かり、さっぱりとして帰路についた。 


この川は雨が降って増水した場合に、安心できる適した幕営地が得られない。2日間好天が続いたことは幸運だった。


 


直海谷川本谷左俣

 


 

地図

 

        


歩きはじめるとすぐに伏流となる 


6m滝は、左岸を高巻く
  
 
20m滝も左岸を高巻く

 

美しい8m滝は右岸を高巻く
 

二俣  ここで幕営
 
2段20M滝
左俣の2段20m滝
 

奥の二俣は、右にはいる
 

2段8m滝水を浴び中段を横切る


藪こぎを終えて登山道に出る
 

直海谷川林道の登山口


長い下りを終えて、採石場跡へ