北アルプス栂池高原から栂海新道

朝日岳頂上からの栂海新道の山々



山行日   : 2007. 5. 1(夜) 〜 2007. 5. 6
メンバー : L.藤田、川口、坂口、有本、今井

 1日 :

 2日 :


 3日 :


 4日 :


 5日 :


 6日 :


大和郡山 22:00 → 親不知ピアパーク 3:00頃

親不知ピアパーク → 親不知駅 → 南小谷駅 → 栂池高原スキー場 → ロープウェイ山上駅 11:12 - 乗鞍岳頂上 13:37 - 白馬大池

白馬大池 6:19 - 三国境 8:24 - 蓮華温泉への分岐 9:48 - 雪倉岳避難小屋10:50 - 雪倉岳頂上 12:00 - ツバメ平の上の幕営地 14:52

ツバメ平の上の幕営地 5:48- 小桜ガ原 6:55 - 朝日岳 8:29 - 長栂山 9:57 - 黒岩山 11:25 - さわがに山 12:48 - 犬ヶ岳 14:48 - 栂海山荘 14:55

栂海山荘発 5:39 - 黄蓮の山 6:55 - 下駒ヶ岳 7:51 - 白鳥岳避難小屋 9:16 - 金時坂の頭 11:02 - 坂田峠 11:30 - 尻高山 12:25 - 入道山 13:38 - 栂海新道登山口 14:49 - 親不知海岸 15:05 → 親不知ピアパーク → 公園

糸魚川 → 奈良

<5/1>
 PM10時JR奈良駅集合。5人と言うことで、当初車2台で移動の予定であったが、強引に1台の車に荷物を積み込み、少々窮屈を我慢して移動。移動中は殆ど雨。


<5/2>
 3時頃、目的地の親不知の道の駅着。テントを設営して仮眠。偶然、屋根のある場所で雨に濡れることもなく設営し横になれたが、トラックや車の騒音がうるさく極楽快適とまでは行かない。
車は道の駅に駐車しておき、電車で南小谷へ移動、バスで栂池高原スキー場。 ゴンドラ、ロープウエイを使って山上駅まで上がる。小雨の中11時過ぎに出発。雨だけでなく、途中から風も厳しくなる。乗鞍岳で、今日の目的地の白馬大池山荘が見えていたが、次の瞬間ホワイトアウトになり、30分程度の休憩と言うか立ち往生。この間、妙に寒い。『5月ってこんなに寒かったかな?』と感じる。暫くして、藤田さんが偵察に行き小屋を発見してもらい、移動後テント設営。
初日の晩は、恒例の藤田さんの贅沢鍋で幸せになり就寝。耐えられないと言う程では無いが寒い夜を過ごす。

   
親不知ピアパークは、車の音がうるさくて眠れなかった。

 

小雨の降る中、ロープウェイ山上駅を出発する。

 

乗鞍岳からは、白馬大池の小屋がしっかり見えていたのだが、小屋の手前でホワイトアウトに



<5/3>
 6時20分出発。快晴。
多少、風はあるが快適な山歩き。白馬連峰がはっきり見える。暑くも無く寒くもない。心配なのは日焼けだけか? 
小蓮華山から三国境まで快適に歩き、三国境着。白馬岳にタッチしに行きたい気持ちを抑えて、反対方向の日本海に向けて歩く。ゆるやかに下った後、雪倉岳に向かって登る。風も治まり防寒代わりの雨具を脱ぎ、快適と言える程度の汗を流しながら歩く。春山って感じで快適。雪倉岳には、12時着。
今日の目的地は、朝日岳の手前の小桜ケ原。楽勝だ!もう少し先の朝日岳まで、余裕で行けると思っていたら落とし穴。雪倉岳の下りは、稜線を巻いて降りるように地図には記載しているが、歩きやすいので稜線を真っ直ぐ歩くと降りられず、行き止まり。仕方が無いので、登る返して地図上のルートにもどって進む。この間1時間のロス。そして、急に風がきつくなってきたし、疲れもでてきたので、3時前に目的地の手前のツバメ平から少し登った稜線上の風の当たらない場所で設営。
夕食はサツマイモ入りの甘みのあるトン汁で、のんびりする。風はきついが、寒さは厳しくなく、それなりに快適な夜を過ごす。

  クリックすると白馬岳から雪倉岳までの稜線が表示されます。
屋根だけが雪面からでている白馬大池山荘を後にする。

  小蓮華山まで緩やかな稜線が続く。

  小蓮華山頂上からの白馬岳方面展望

三国境からの鉢の鞍部に向けて下る。

夏道と同じように、鉢ヶ岳の東斜面をトラバースする。

風が強く吹いている雪倉岳避難小屋に到着。

雪倉岳頂上に到着


ツバメ平から見た雪倉岳への稜線。
稜線伝いに歩いていると岩壁となり下れなくなるので、写真左の支稜線から周り回んで下る。
ツバメ平から少し上の稜線上に、風を避けることができる好適地をみつけ、テントを張ることにする。



<5/4>
 6時前に出発。
昨日と同様に快晴。風は適当?に吹いている。 少し尾根を廻りこむようにして降りた後、朝日岳に向かう。小桜ケ原の手前で反対方向からの登山者に出会う。こんなコースを歩く不思議な人もいるもんだ。
 8時半、朝日岳着。やたら風がきつい。頂上には、風除けに都合のよい衝立のような物が設置しているので、風を避けながら休憩し、これから行く目的地を確かめる。ここから暫くは危ないコース。やたら広い尾根で、どこでコースを間違えても不思議ではない。今の見晴らしの良い天候が続く事を祈って進む。広すぎて時々違った方に歩くが、目的地がはっきり見えるので、直ぐに修正して快適に進む。時間も多少短縮し、黒岩山に着。この辺りからは、標高は1600m程度で雪も少なくなり、土の上を歩く事が多くなる。暑い!ここからは、単純に尾根上を歩けば大丈夫。目的の犬ケ岳まで時々後を振り返り、白馬岳が遥か遠くに離れているのを見て、『人間の足ってすごいもんだ!』と感心する。
 3時前に犬ケ岳の栂海山荘に着。 「今日はテントの設営は不要!」「小屋には誰もいない!」「広い!」「綺麗!」「荷物を好きなだけ散らかし放題!」大満足。
後1日で下山と言う理由もあってか、今夜は特に楽しい。夕食はクリームシチューだけの予定だったが、明日は下山後においしい魚を食べる事になり、5日の晩のために用意していた食材も一緒に食べてしまった。

    クリックすると白馬岳方面のパノラマ画像が表示されます。
赤男山の西斜面をトラバースする。
背後に、雪倉岳からの稜線にある岩壁が見える。


やがて、なだらかな頂の朝日岳が見えてくる。


風の強い朝日岳頂上に到着
風除け(モニュメント?)の影で風を避けながら休憩する。


頂上からの栂海新道方面
手前になだらかな長栂山、遠望の稜線中央に犬ヶ岳、さらにその奥に白鳥山がある。


長栂山から下り、アヤメ平をのんびり歩く。


黒岩平への下り
前方に、今日の目的地の犬ヶ岳が見える。


クリックすると拡大表示されます。
黒岩岳頂上


さわがに山の頂上から見た朝日岳方面


犬ヶ岳の頂上から見た栂海山荘
山荘は頂上直下にある。



<5/5>
 広くて、寝返り自由で、熟睡して、5時40分出発。
今日は殆ど雪がないと判断して、アイゼンを外して夏山スタイルで出発。おもしろい所、景色の良い所など無い。ひたすら日本海でおいしい魚を食べる事を目標にして、アップダウンを繰り返して北に向かって歩く。
カタクリの花やブナの花が、魚もいいけど、少し観ていけと言わんばかりに咲いている。暑いし、足の爪が痛い。爪をかばって無理なスタイルで降りるからかバテバテ。バテ解消の為に非常食のコンデンスミルクに砂糖をふりかけて一気飲みしたらと思ったが、実行する勇気がなく疲れ果てて親不知の登山口着。
タクシーで、車を置いている親不知ピアパークまで移動。親不知交流センター「まるたん坊」で入浴(料金300円)後、新鮮な鱈、ツバス、野菜、味噌等を買出し、海岸の公園でテントを設営して大宴会。

   
栂海山荘を後にして白鳥山を目指す。


  稜線の道は土が多く出ているが、東斜面には雪がたっぷりある。


  日差しの良い登山道の周辺は。カタクリやショウジョウバカマなどの花がたくさん咲いている。
ぶなの木も小さな花を咲かせている。


下駒ヶ岳の登りは胸突きの急登が続く。

下駒ヶ岳の頂上からの白鳥山
まだまだ急な登山道が続いている。


白鳥山頂上の避難小屋


白鳥山避難小屋の展望台に上ると360°の展望が開ける。
朝日岳方面は大迫力の展望だ。

尻高山頂上へ
坂田峠からは新緑のぶな林の中を歩く。


長かった栂海新道の縦走もやっと終了。
充実感たっぷりです。



<5/6>
 親不知で土産を買い、車で帰奈。この間、殆ど雨。 山中では雨に悩まされず、移動中だけ雨。
幸運でした。

− 今井 −