【ルイ/ダニー・兄ちゃん入院中ネタ】
・一応生きてた路線で
*S1を現在ご覧の方へ、ルイはS2で登場するダニーの兄です。
S2#20で、ある事件に巻き込まれます。の後日談




病室のベッドに張り廻らされたチューブやラインは様々な機器からルイに繋がって、それもひっくるめてルイの体だ。あれから僕はほぼ毎日ルイに会いに来てはとりとめもない話をしてゆく、返事のない相手に喋りかけるのは妙な気分だ。
全く聞こえていない訳でもないらしい、医者が言うにはまだ意識が混濁した状態だが徐々に明瞭になるとの事だった。

医者の言う通り僕の一方通行なお喋りは終わる時がきた、ルイがはっきり目を開けた時は泣きそうな位嬉しかった!

呼吸器のとれたルイの回復は順調で、足や手に骨折が数ヶ所ある為に相変わらずベッドに縛り付けられているがあの悪態は元の通り。
僕はやっぱり心配で2〜3日おきには顔を出した。


今日は仕事が終わってからで面会時間はとうに過ぎていた、けれど何となく気が向いて病院にこっそり忍び込んだ。
ルイの病室は六人部屋だが窓際のルイのベッドと入り口のベッドその二つが埋まっているだけで部屋に入るとカーテンが閉められた入り口のベッドからは低い寝息が聞こえた、ルイのベッドのカーテンが少し空いて僕を見ると笑って手で来いとジェスチャーをする。

「ルイ、どう?」

看護婦に見つかるとヤバいのでカーテンを閉めて弱いライトを点けるとベッドに腰掛けながら小声で尋ねる。

「大分いいけどなダニー、でもギプスと点滴が面倒くせえ!」

確かに左手を骨折して肘から指の付根まで固定されたギプスや右手には点滴と指の骨折、これでは両腕を動かせないも一緒だ。

「トイレだって行けやしない、
でも看護婦の姉ちゃんが持ってくれっからいいんだけどさ。」

僕は笑いかけて慌てて口を塞ぐ、それにしても今までとは全く形勢逆転だ、それまでは金をタカりにきたりルイの方が下手だったけれどあの事件で命がけで僕を助けてくれた事からどうも頭が上がらなくなってしまった。

「でも看護婦の姉ちゃんは持ってはくれるが擦っちゃくれねーんだ。」

ルイはそう言って骨折した指以外の数本をいびつに曲げ輪を作って上下に動かした。

「…僕に、頼んでる…?」

ルイなら言いそうだけれど冗談もキツいルイの真意は分からない、

「いや、マジだって、手でいいからさぁ。」

兄貴のルイは眠そうなのは似ているけど僕より剣のない一見人の良さ気な目をしてる、艶のある黒髪もボサついて不精髭を生やしたナリは余計に哀れな感じもする。
そして人の心につけいる言葉調子、僕の決して踏み入れまいとした世界で上手くやっていける訳はそういう事だ。

「お前が俺に話してた事覚えてるぜ、話の端っこだけだけどさ…同僚の男と寝てんだろ?」

いきなり人の良い目の奥が鈍く光る、あぁコイツだってタングルウッドの仲間だったじゃないか!僕はうっかりプライベートの悩みまでつらつら話してしまっていた。

「…彼女もいるよ。」

目線が泳ぐ、

「も、だろ?男も、じゃないか、平気だろ?」

…思うツボだ、何せ命がけで僕の為に今こんな状態のルイが言うんだ、少し考えて僕は頷いた。

ルイに背を向けてベッド脇に腰掛けなおすとブランケットを取ってルイの病院で渡される安っぽいパジャマと下着を下ろす、不思議な郷愁をもってそのペニスを掴んだ、兄貴のだと思うと変な気分だ。
擦り上げると看護婦に触られて変な想像だけは膨らませていたようですぐにも硬くなる、短くうめくルイの声がして程なく僕の手はルイの放ったモノで濡れた。

ティッシュを取ろうとしてルイと目が合う、ルイは感じた時こんな顔をするんだと思ったら少しドキッとした。
慌てて目線を外す、手を拭ってルイの始末をしようと目をやるとさっき気が済んだ筈のがまた立ち上がりかけている、

「ぁ…のさ、悪ぃんだけど…も一回、」

ルイが少し上擦って熱を持った声で僕に囁く、
妙な興奮、体の奥がうずくのが分かる、

「じゃ、…僕とする?」

言った後でしまったと思った、
ふざけんな!って言ってくれればジョークでスルー出来る。けれどルイの答えは…

「あ、あぁ…お前がよかったら。」

どうしよう、僕も引き返せない。

心の中ではヤバいと思いながらもルイに跨りジーンズと下着を膝まで下ろすと腰をゆっくり落とした、もう硬くそそり立っているソコに後ろをあてると濡れた先を擦りつけるように腰を動かす。

「早くしろって…」

ルイが舌打ちしながら言う、

「ジラしてるんじゃない、いきなり入らないから…」

僕は唾液を指に絡ませて差し入れた、少し緩んだ所で深く腰を落とす、
ルイと僕の声が短く響く、吐息が漏れて慌てて僕は口をつぐむ。

「んっ…ふ、ぅん…んっ!」

声が出せないのが辛いけどこんな状況がかえって興奮する。
ルイは少し呆然とした顔で僕を見ていた、僕のペニスも立ち上がり先を濡らしている、目を合わせるのが恥ずかしくて僕は薄く目を閉じた。
僕の押し殺した声とルイの浅い吐息が交じりあって僕の耳を刺激する、他の男とはまた少し違うルイの感触に僕は素直に感じていた。

僕の腰の動きが小刻みになってルイの息が荒くなる、堪らず小さな声を洩らした僕にルイの短いうめき声が重なって腰の中心に熱い感触が広がり、僕も自分のに手を添えくるむと同じく放った。

「あ…ルイ…、これで…満足か?」

息をつきながら僕が言うと

「んぁ、あぁ…つうか、お前男とヤる時あんな顔してんだな、すげぇやらしい。」

満足気な顔のルイが言う、

「やらしーのは弟にこんな事させてるお前だよ。」

「お前が言い出して乗ったくせに、」

「最初に手でしろって言ったのは?しかも脅しまでかけて悪質だ。」

「何だよ、刑事みたいな言い方すんじゃねぇ。」

「刑事だよ、忘れたか?ルイ。」

僕はそう返して一旦言葉を切ると、
ルイから離れ自分とルイのを拭ってルイの服を整え言った、

「同僚との事は誰にも言うなよ、言ったらこの事も言うからな。」

ルイはぎょっとした顔で素早く頷いた、女好きのルイにこんな噂は最悪だろう。

「あ、ダニー、また来るよな…」

「来るけど夜はやめとく、もう二度はないよルイ。早く良くなって女とヤりな。」

ルイは骨折してない中指を立てて苦笑い、
確かに遊びが過ぎたって顔で僕もそう思ってる。

けれどうっかり話した事の口止にはなったろうか、…全く僕たちはロクでもない兄弟だ。そう思いながら病院を後にした。


ルイの退院が決まったのはそれから1週間後、回復の早さに医者は驚いていた。その知らせを聞いて僕も回復に貢献しているかもしれないな、と一人呟いた。


【end.】


*フラダニでもよくありそうな…フラダニだともっといい感じだと〜。
ルイ兄ちゃんは最中にちっさくて可愛かった頃の子供ダニーを思い出していたらいいよ。こんな感じで↓

こんなのばっかりですいません…。

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