story◆1931年のオ−ストラリアが舞台。主人公の14歳の少女モリー、その妹8歳のデイジー、従妹の10歳のグレイシーは
共に先住民アボリジニと白人の混血児でした。その頃入植者の白人たちによって進められてきた隔離同化政策によって、
3人の少女達は母親から引き離され、故郷ジガロングから1500マイル(2400キロ)離れたムーアリバー収容所に連行されてしまいます。
そこでは混血児たちを白人の文化へ同化させるべく教育がなされていました。
モリーはそこでの生活に嫌気がさし、デイジーとグレイシーを連れて収容所を脱走、
歩いて1500マイル離れた母の待つ故郷ジガロングへ帰ることを決意します。

 ...と、この話は実話で本が出版されていまして、本の方が細かにアボリジニと入植者の白人との歴史について語られています。

彼女たちには差別的な白人の政策や自分たちの民族との対立に特別な考えがあるわけではなく、
只、お母さんに会いたかったんですよ。その思いがシンプルなだけにとても真っ直ぐ心に響きます。
印象的な台詞があるわけでも、起伏に満ちたストーリーでもないのに、心を揺さぶられる映画でした。

ピーター・ガブリエルの音楽もよかった、(民族調トランスって感じなので好き嫌いわかれるかと思います)
映画「ストレンジ・デイズ」のディープ・フォレストとのコラボ曲も結構好きでした。
 



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