私(幸田)は55で3pを作った形が不自由だという感覚は特になかったので、このAとBの差は新鮮な発見でした。
それほど熱心に勉強したわけではないのですが、少し掘り下げると興味深い発見が尽きませんね。
A:Unlimited match
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A: 1. Rollout 24/20(2) 13/9(2) Eq.: +0.656 0.649 0.201 0.007 - 0.351 0.061 0.002 CL +0.443 CF +0.656 [0.001 0.002 0.000 - 0.001 0.001 0.000 CL 0.003 CF 0.008] Full cubeful rollout with var.redn. 2597 games, Mersenne Twister dice gen. with seed 817604763 and quasi-random dice Play: world class 2-ply cubeful prune [world class] keep the first 0 0-ply moves and up to 8 more moves within equity 0.16 Skip pruning for 1-ply moves. Cube: 2-ply cubeful prune [world class] 2. Rollout 13/5(2) Eq.: +0.542 ( -0.114) 0.623 0.228 0.014 - 0.377 0.110 0.004 CL +0.373 CF +0.542 [0.001 0.001 0.001 - 0.001 0.001 0.000 CL 0.003 CF 0.009] Full cubeful rollout with var.redn. 2597 games, Mersenne Twister dice gen. with seed 817604763 and quasi-random dice Play: world class 2-ply cubeful prune [world class] keep the first 0 0-ply moves and up to 8 more moves within equity 0.16 Skip pruning for 1-ply moves. Cube: 2-ply cubeful prune [world class] B: 1. Rollout 24/20(2) 13/9(2) Eq.: +0.552 0.626 0.180 0.006 - 0.374 0.068 0.002 CL +0.368 CF +0.552 [0.000 0.001 0.000 - 0.000 0.000 0.000 CL 0.001 CF 0.003] Full cubeful rollout with var.redn. 10009 games, Mersenne Twister dice gen. with seed 817604763 and quasi-random dice Play: world class 2-ply cubeful prune [world class] keep the first 0 0-ply moves and up to 8 more moves within equity 0.16 Skip pruning for 1-ply moves. Cube: 2-ply cubeful prune [world class] 2. Rollout 13/5(2) Eq.: +0.543 ( -0.008) 0.623 0.231 0.011 - 0.377 0.115 0.006 CL +0.366 CF +0.543 [0.001 0.001 0.000 - 0.001 0.001 0.000 CL 0.002 CF 0.004] Full cubeful rollout with var.redn. 10009 games, Mersenne Twister dice gen. with seed 817604763 and quasi-random dice Play: world class 2-ply cubeful prune [world class] keep the first 0 0-ply moves and up to 8 more moves within equity 0.16 Skip pruning for 1-ply moves. Cube: 2-ply cubeful prune [world class]
itikawa - 2009/02/24(Tue) 07:39 No.6444Bが僕の5ポイントマッチの実戦で出たポジションでした。
その時僕は特に疑問も無く 24/20(2) 13/9(2)としたのですが、あとでGNUBGで解析してみると0.06を超えるエラーでびっくりしました。
軽くロールアウトしてみるとほぼ同等になりましたが、これで55でなく53で22ポイントをつくるとどうなるだろうと調べてみたらはっきり24/20(2) 13/9(2)がベストになりました。
僕はこれまで迷うことなく両方とも 24/20(2) 13/9(2)を選択していたと思いますが、55で22ポイントを作られたときに同等になるというのはこれまでぼくの感覚に全く無く、自分がこの2つのポジションの違いをよく認識して無いということがわかったので、これを機会に良く考え直してみようと思い出題してみました。この問題をちょっと考えてみると木原君やチョイットミーさんのようにBのほうがビルダーが来ている分 24/20(2) 13/9(2)の手がよくなるような気がします。
しかし実際は全く逆です。これはなぜなのでしょうか?Bの方はミッドポイントスタックの駒で3ポイントを作っていてすでにミッドポイントの駒が3枚になっています。
そのために比較的使えない目で5ポイントや4ポイントやバーポイントを作るためのビルダーをミッドポイントから十分に供給する手が出来なくなっているので、それらのポイントをつくることがAより難しくなりますし、困った目が増えることになります。
つまりBはAより相手はプライムを作るのが難しいので5ポイントアンカーをとりにいく価値が減じます。
また西川さんが指摘しているように、Aはピップリードしているのでプライム戦に持ち込むのは得策では無く、アンカーを進めておく手を支持します。
それに対してBでは(先振りの得を考えると)微妙に遅れ気味のイーブンになるのでプライム戦を志向する傾向がAに比べると強まります。
これらの理由によりAでは大差であった二つの手の差がBでは縮まり、結果的にほぼ同等になると考えられます。
2009-02-24
Masanori Coda(coda@backgammon.gr.jp)