11月30日(土)

伊丹からJASで三沢へ飛ぶ。三沢駅は普段と変わらない閑散とした雰囲気。でもホームに入ると、乗車位置表示の変更作業が行われていた。



「はつかり」と「つがる」「白鳥」の乗車位置表示が並ぶのは今日だけだろうな。三沢駅にて。


特急「スーパーはつかり」11号に乗り、青森へ向かう。沿線にはカメラを構えたマニアがちらほら。今回の改正では「はつかり」がなくなるのであって、走っている車両がなくなるわけではないんだけど、と思っていたら、よく見るとみんな望遠レンズで撮影している。なるほど、はつかりのヘッドマーク狙いなのか。

青森に到着し、市営バスに乗り継ぎ油川駅へ行く。ここから快速「海峡」の惜別乗車をしようというわけ。飛行機の時間の関係で青森での滞在時間が短くなり、惜別乗車はたった1駅となってしまった。油川に快速「海峡」8号が到着した頃には日は暮れてあたりは真っ暗。わずか9分の短い時間だったが、国内最後の客車普通列車の旅を楽しむとともに、130年の日本の鉄道の歴史から客車普通列車が消える日の歴史の証人となった。

  

青森駅で快速「海峡」を撮影。「ドラえもん」の客車も今日限り。


  

東北の大地を走り続けた特急「はつかり」も44年の幕を閉じる。


青森から特急「はつかり」26号に乗り盛岡へ向かう。上りの最終「はつかり」は1本後の28号だが、今までお世話になった485系に敬意を表して26号を選んだ。最終日といっても、車内の雰囲気は普段の週末と変わらず、指定席の半分程度が埋まっているくらい。八戸駅では、真新しい新幹線ホームで明日の出発式のリハーサルが行われていた。八戸から盛岡までは明日から第3セクターに転換される。東北本線として最後の日だ。定刻通り盛岡に到着。車掌から「44年間ご利用いただきありがとうございました」との放送があり、車内から拍手が起こった。特急「はつかり」は、44年間の歴史に静かに幕を下ろした。


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