---------- 車両解説 ----------

20100系(あおぞら)

 1962年(昭和37年)から修学旅行・団体専用車として製造された「あおぞら号」である。全長を伸ばさないで定員を増やすために世界初のオール2階式構造が採用されている。編成はMc+T+Mcの3両固定編成であるが、パンタ・主制御器・主抵抗器などの機器はTに装備され、Mcは主電動機のみを装備している。Mcは中央部が上下2階式、Tは2階のみ客室で1階部分は機器室となっており、WCはTに2カ所設けられている。
 窓は上段下降、下段上昇のユニットサッシュであるが、車体構造上天井が低くベンチレーター・扇風機等を取り付けるスペースが無いため、特殊な冷風装置を取り付け客室上部から冷風が吹き出すようになっている。座席は2人掛け・3人掛けの固定クロスシートで、網棚は各座席の上に付いている。また、折り畳み式テーブル・車内連絡電話・車内速度計も設けられている。1965年(昭和40年)からはATS設置、列車無線の取り付けなどの保安工事が施された。
 修学旅行用電車として活躍する一方で、一般団体や他客期の臨時特急・臨時快速急行にも使用されて好評を博したが、旅客ニーズの変化に伴い、1989年(平成元年)に20102F〜20105Fの4編成が廃車され残る20101Fも1993年(平成5年)に廃車された。1963年(昭和38年)にブルーリボン賞受賞。
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橿原神宮前駅に停車中の20100系 「飛鳥路号」の運用に就く20100系
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←上本町/名古屋→
モ20100形(Mc) + サ20200形(T) + モ20300形(Mc)
20101 + 20201 + 20301
20102 + 20202 + 20302
20103 + 20203 + 20303
20104 + 20204 + 20304
20105 + 20205 + 20305
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形式 車種 番号 両数 定員 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
台車 電動機 出力
(kW×個)
製造初年 製造所 備考
モ20100 Mc 01〜05 5 148 20700 2800 4065 近車KD-43 三菱 125×4 1962 近車  
モ20300 Mc 01〜05 5 148  
サ20200 T 01〜05 5 102 4150 近車KD-43A  

2019年 2月10日 更新

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