---------- 車両解説 ----------

モト75形(75〜77)

75・76は荷台にクレーンを装備した 車体更新後の現在の姿


 1969年、奈良線昇圧により廃車となったモト50形・モト60形の代替として製造された無ガイ電動貨車である。車体は大阪線モト90形97・98に似た金属製のものが新造されたが、全体に丸みを帯びており、前照灯はシールドビームとなって標識灯は奈良線8000系と同じものが採用されるなどの近代的なスタイルとなった。主要機器は廃車となったモ430形(元奈良電気鉄道デハボ1000形)のものが流用されたが、台車は後にKS−33形に交換された。75と76、77と78は2両で1ユニットを組んでおり、電動貨車としては珍しくMMユニット方式をとっている。Mc1の75・77にはパンタと制御装置が搭載され、定員12名の作業員控え室が設置された。一方Mc2の76・78には電動発電機・コンプレッサーなどの補機が搭載され、定員4名の作業員控え室が設置された。2両固定で使用されるため、2両間は棒連結器で結ばれた。
 登場時はモト51形(51〜54)と称されていたが、1971年に改番され現形式となった。また、75・76にはクレーンが取り付けられた。1985年には廃車となった1470系の電装機器を流用して高性能化されたが75+76は1990年に廃車となり、残る77+78は、台車もKD−36形に交換されて奈良線系統のレール運搬車などとして西大寺車庫に常備された。
 1999年には東大阪線車両牽引車のモワ10形が廃車されたため、車体をモト90形94・96と同形のものを新製し、2400系の機器を流用して東大阪線車両五位堂検修車庫牽引車として使用されている。

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モト75偶(Mc)+モト75奇(Mc)

形式 車種 番号 両数 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
台車 電動機 出力
(kW×個)
製造初年 製造所 備考
モト75 Mc1 75・77 2 18640 2590 4000 住友KS-33L 三菱 140×4 1928 日車 1969年近車にて電動貨車化(データは1999年更新前)
Mc2 76・78 2 3800

2008年 1月 1日 更新

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