---------- 車両解説 ----------

5200系群【5200系・5209系・5211系】

 1988年(昭和63年)から大阪・名古屋線の長距離急行用として製造された車両で、片側3扉5連窓を採用し、前面は大型曲面ガラスを使用した斬新なものたなった。しかしこの構造上に於いて大型アルミ押出材による標準車体では剛性に不足が生じるために、鋼製車体となった。車内はシートピッチ910mmのゆったりとした転換クロスシートを採用し、シート生地の色はTc車がグリーン系、M車がブラウン系となりロールアップ式のカーテンを採用した。
 5200系は新形急行車であるとともに団体列車使用にも考慮して扉付近には補助椅子が設けられている。電装機器は5105Fより1430系に準じたものに変更され、5109Fからは補助電源装置にSIV(NC−FAT形・70kVA)を採用したことから形式が分けられ5209系となる。また5111Fからはボルスタレス台車が採用され、5211系となった。座席横の窓下に取り付けられていた肘掛けはその必要性の無いことから撤去され、また近年ではシートモケットの貼り替えや転落防止柵の設置工事が開始されている。また初期車を中心に前面のLED標識灯がシリーズ21タイプのものへの交換が行われている。
 所属は5101F・5104F〜5106Fが大阪線、その他は名古屋線となっている。主として急行を中心に運用、その他団体貸切列車などにも使用されている。
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登場時の5200系 名古屋線急行の運用に就く5200系
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LED標識灯が更新されたタイプ 単独4連で準急運用に就く5211系

大阪線用画像

←上本町・名古屋
ク5100形(Tc) + モ5200形(M) + モ5250形(M) + ク5150形(Tc)
5101 + 5201 + 5251 + 5151 *
5102 + 5202 + 5252 + 5152 *
5103 + 5203 + 5253 + 5153 *
5104 + 5204 + 5254 + 5154 *
5105 + 5205 + 5255 + 5155 *
5106 + 5206 + 5256 + 5156
5107 + 5207 + 5257 + 5157
5108 + 5208 + 5258 + 5158
ク5109形(Tc) + モ5209形(M) + モ5259形(M) + ク5159形(Tc)
5109 + 5209 + 5259 + 5159
5110 + 5210 + 5260 + 5160
ク5111形(Tc) + モ5211形(M) + モ5261形(M) + ク5161形(Tc)
5111 + 5211 + 5261 + 5161
5112 + 5212 + 5262 + 5162
5113 + 5213 + 5263 + 5163
 *は標識灯(分離型)更新車
 (大)は大阪線所属車
 (名)は名古屋線所属車

2020年 6月10日 更新

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