---------- 車両解説 ----------

5820形

 1930年(昭和5年)に元伊勢電気鉄道が製造したモハニ231形で236、237、238(2代目)、239の4両が1959年(昭和34年)にTc化されてクニ5421形(5421〜5424)となった。それを翌年の1960年(昭和35年)に南大阪線特急用として改装及びMc化されてモ5820形(5821〜5824)となった。座席はオール転換クロスシート、塗色はオレンジとブルーの特急色となり特急「かもしか号」などに活躍した。
 1965年(昭和40年)に南大阪線では16000系の高性能特急車が登場したため、次第に予備的存在になり、1971年(昭和46年)に養老線に転出、塗色も一般車のマルーン一色となった。主に単独2両や5800形などの2連と組み4両編成で使用されたが1977年(昭和52年)に5800形などの18m車が廃車された後はもっぱら単独2両で運用されていた。老朽化及び養老線車両体質改善のため1983年(昭和58年)までに廃車となった。
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養老駅に停車中の5820形 大垣〜揖斐間の運用に就く5820形
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←大垣
 モ5820形(Mc偶) + モ5820形(Mc奇) 
5822 + 5821
5824 + 5823
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形式 車種 番号 両数 定員 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
台車 電動機 出力
(kW×個)
製造初年 製造所 備考
モ5820 Mc1 21・23 2 86 17860 2743 4186 川崎 BWタイプ 東洋 112×4 1930 日車 1960年Tc→Mc,MMユニット化
Mc2 22・24 2 4058

2014年 2月 2日 更新

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