---------- 車両解説 ----------

150形

 旧三重交通(→三重電気鉄道→近鉄)が1950年(昭和25年)から1951年(昭和26年)にかけて製造した付随車両で半鋼製である。当初151〜156が北勢線に、161〜166が三重線に配属され、北勢・三重線で車番が分けられていた。1962年(昭和37年)に三重線の166が157に改番のうえ北勢線に転属された。さらに1965年(昭和40年)の近鉄合併時には163〜165は158〜160に改番された。
 車体は妻面非貫通、3枚窓で客用扉は片面2箇所、扉間に7個の2段窓が付いている。台車は鋳鋼製(住友製)のものをはいているが、1964年(昭和39年)に155・156はオイルダンパ付きNT−13形に交換された。
 1977年(昭和52年)に北勢線では車両近代化が行われ、それに伴って151〜157は内部・八王子線に転属し、代わりに従来同線にいた158〜162は廃車となった。さらに1982年(昭和57年)からは内部・八王子線も車両近代化が行われたため全車廃車となった。
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内部に留置中のサ154 モニ210形やモニ220形と共に活躍した
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 サ150形(T) 
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
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形式 車種 番号 両数 定員 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
台車 電動機 出力
(kW×個)
製造初年 製造所 備考
サ150 T 51〜57 7 55 9495 2134 3130 住友* 1950 近車・帝車 *55・56は日車NT-13

2011年 6月11日更新

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