2/28 梅一輪
梅の盆栽を一昨年買った。
そして、今年、少しだけ付けたつぼみが開いた。
「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」
その通りのまだ、冷たい風が吹く中で開いた梅は白くて清らか
顔を近づけるとほんのりとした香りが
梅の花から、漂うのは決して「匂い」ではなく「香り」
あ、でも「匂い」という字は、もっとイメージが近いかもしれない
うん、梅の花は「匂う」が一番ぴったり・・。
そして、今は盆栽の梅はすべて開いた。日差しも明るく今朝は良いお天気
リサイタルが終わり、とてもほっとしている私。
自分の力を色んな形で客観的に見る事が出来た今回のリサイタル。
良い所も、悪い所も・・・・。
沢山の方の暖かい応援に助けられて、大きな会を乗り越える事が出来て、本当に幸せ。
けれども、寒い風の中で真っ先に花をつけた一輪の梅の、孤独
孤独だが、何か凛とした美しさを心のどこかで自分の中に持ち続けたい
2/12 風に聞け
今日の独り言は、はっきり言って、長い!!覚悟して読んでね
リサイタルまであと一月、と思ったのもつかの間
あっという間に、日が過ぎていく。
昨日は、ホワイト・ドリームの総リハ。
限られた時間内で、演奏を思う方向に持っていく事の難しさを痛感しつつ
少ないリハの合間に、自分たちでピッチあわせを自主的にやってくれる尺八パート
絃方の並ぶ位置をああでもないこうでもないとアイディアを出してくれる絃パート
協力的なメンバーに支えられている事の、幸せを痛感する
そのあと、哀歌のリハ、さらに独奏の孤独なリハ
合間をぬってお弟子さんが来てくれる
「先生の舞台衣装について・・」意見が様々に飛び交う
「先生、これは絶対に地味です!!」「もっと華やかにして下さい」
がお弟子さんたち共通の意見。さらに「一緒に先生の服を見に行ってこよう」と自主的に相談がまとまっていく
うーん、私は・・バービーになればいいのね!(ちょっと厚かましいかしら?)
夕べはさすがにリハに疲れたのか久しぶりにたっぷり睡眠を取る
そして、朝。昨日の事を思い返すと「あ、これはどこかで同じような気持ちになった事が・・」
精神的な余裕がなくなっている時、回りの人の温かい気持ちに心が癒された記憶
もちろん、そう言う経験は何度もしているが、一番極限状態だったのは
5年前の手術の頃かもしれない。
これまでいわゆる落ち込んだ時は「まあ、明日があるじゃない」
で、生きてきたのに明日の保証がなくなった。
となると、?ヶ月後にコンサートを、とか、「0月に演奏会・・」
などという話は、私には関係のない世界になってしまった。
手術を宣告された時から
箏のテープも聴きたくなくなり、ただただ静かに活字を追っていた。
無事手術も終わり、抜糸も済んだ頃、久しぶりに「なんか聞いてみよう」と、持ってきていたカセットテープの
イヤホーンを耳に入れた。その時、一番最初に流れてきたのは
師匠、よっしーの「風に聞け」
久しぶりに耳にした音楽だったせいもあるだろうが、その音色の力強さ、美しさ!
ふと気がつくと涙が流れていた。
心が癒されるとは、こういう状態なのだろう。
病気に対する自分の恐怖、
さらに大きな恐怖を感じているであろう家族に心配かけないように、と気持ちを張りつめていた
きっと、他から見ると元気な患者に見えただろう。
それに、とことん悩み苦しむ根気は持ち合わせていないので
気持ちを張りつめていたのも、時々のことなのだが、
「風に聞け」を聴きながら、新しい明日を見ようという気力がわいてきたのは確かだ。
どんな明日かわからない。短い明日かもしれない
でも、生きていこう。という、エネルギーが生まれた瞬間だった。
一曲、約10分ほどの間に心を再生された記憶は、「風に聞け」を演奏する時必ず心の中で
何度もリピートされているが、
約一月ほどの入院の間だ、実に沢山の方がお見舞いに来て下さった。
最高お見舞い記録保持者、さっちゃん。第2位、ユウ様。は別格としても
心配しながら病室のドアをそっと開けて下さる、皆さんの気持ちは、私に元気を一杯くれた
だから、入院中の病院食は全部平らげ、看護婦さんと漫才をする元気な(?)患者でいられた。
そうそう、あのときの嬉しかった気持ちと同じだ、今朝の私。
リサイタルというと、舞台に上がる私の一人舞台に見えるかもしれないけれど
そこまで押し上げてくれる回りの人々の応援があってこそ
見える形での応援はもちろん。言葉での励ましもうれしい
こうやって力を添えてもらえる自分の存在を、幸せに感じつつ、残り10日間
ベストを尽くします!!
ご来場予定の皆様、22日に会場でお目にかかりましょう!!