
3/27 黄金のミューズ
春休みに入った。
春休みになると決まって花開く我が家の庭のラッパ水仙。
水仙は私の好きな花の一つ
バラなどのように華麗でないけれど、ただ黙って1人でも咲いているような所がある。
それにしても、そのひっそりしたような水仙も、沢山咲くと
まるで思春期の女子高生の一団のように、なにやら楽しげ
風に揺れる風情は、一斉に笑い転げているように見える
庭には今4種類の水仙が咲いていて、それぞれが美しい
花、それ自体がミューズのような気品と美しさ。
今日は、贅沢にも4種類の水仙を食卓に飾っている。
色はどれも、白と黄色の配色
でも、このミューズたちには黄色と言わず黄金色と表現したい。
寒い冬の間の寒さに耐えて開いた花。
寒さに耐えたのは花だけでなく、今年は昨年以上の数の毛虫も冬の間に見た
暖かくなるこれからの被害が思いやられる。
しかし、幸い毛虫も女神には手が出せないのだろうか、
水仙は春の日差しに光りながら揺れている。
3/25 遠い海の彼方に
先日、娘と映画を見に行った。「ロード・オブ・ザ・リング・・二つの塔」
いわゆるファンタジーものなのだが、なかなか面白かった。
しかし、中に戦闘シーンがかなりあった。
谷間の要塞に立てこもる小さな王国の一団、押し寄せる1万の兵
いまにも開戦になろうとする、緊張の時間。
同じ世界で、まさに戦争が行われている国がある事を考えると
何とも言えない気分になった。
映画の中でも、戦いに加わるかどうかを迷う一族に「同じ世界に住んでいるのに知らん顔するの?」
と、語りかける場面も。
同じ世界に住んでいるけど、穏やかな生活を送っている私。
平和の意味を改めて実感する。
こうして箏を弾けるのも平和な環境があるからこそ。
今は、具体的な行動も出来ないで傍観していられるけれど
穏やかな毎日を大切にしなくてはいけないんだ。
普通でない経験をくぐり抜け、普段の生活に戻った時
見た目は変わらないけれど、心の中にこれまでと違う大切な思いが沈んでいるのを自覚する事がある
映画を見た後の私の心の中にも、今、小さいけれど大事にしなくてはならない思いが
沈んでいて、小さく燃えている気がする
3/17 ロンドンの夜の雨
言わずとしれた宮城道雄の名曲。
昨晩、久しぶりに弾いてみた。というのも、今年追求してみたい曲の候補の、トップなのです
なんて綺麗な音使い・・・。
自分の演奏技術とか音色を越えた美しい音の流れに浸ってしまった。
低音も高音も美しく使われていて、特に最後のアルペジオは何度弾いてもうっとりする
弾いていくうちに、情景が浮かんでくる。
音符の流れが見えてくる。曲想が少しづつまとまりかけてくる
もちろん、一度に全部の曲想をまとめる所には行かなかったが
今の気持ちは、思いがけなく素敵な人に出会った気分
箏に向かえばいつでもこの音が待っていてくれる。
そして、曲想を広げて組み立てる楽しい作業
この作業も続けていくと、悩んだり、行き詰まったり
苦しみが多くなるのだろうが、まだそこまで行ってないので、
楽しいばかり。
リサイタルの後、練習を休んでいる事が多かった
もちろん、本番もあったので練習を全くしないとは言わないけれど
リサイタル前のように、憑かれたような練習状況ではない
しかし、夕べ箏を弾きながら「ああ、やっぱり箏が好き・・・」と実感
もちろん、一番は17絃ですが、どちらにしてもこんな幸せな時間をくれる楽器に出会えて
本当に幸せ。