リサイタルの其の2.本番当日 4/26と、5/13

さて、本番当日の恒例行事、荷物の積み込み。
今回は、17絃二面をセダンに積み込む。そして、箏二面。
それから、マネージャーの厳しい審査をパスした衣装。17絃の激しい曲が多いので今回は着物は無し。ちょっと楽が出来るのよね。

色々な物と、機動戦士たかを一緒に積んでご出発!
途中、賛助出演してくれるリー子様を拾う、さらに途中で進行表をコピー。準備の遅れ方も過去最悪。
「あ、進行表を送ってこないと思ったら、今コピー?」とするどくリー子様に突っ込まれる。「おほほ〜、お茶でも買おうか?」
と、ごますり・・・。

会場ではすでに箏屋さんが待ってくれている、楽器や荷物をおろし、私は車を駐車スペースに入れに行く。

舞台スタッフに挨拶し、事務所に楽屋の鍵をもらいに行く。
楽屋に衣装などを入れ、部屋割りの紙を貼る。
箏屋さんはリハで使う楽器や、立奏台の準備。舞台は反響板を組む作業が始まっている。

リハを始める前に、さっちゃんが明るく登場。「おはようございま〜す!」
本日の司会。そして舞台の仕切は彼女におまかせ!
明るく張りのある、さっちゃんの声は回りを明るくしてくれる。ああ、心強い!
そして、一緒に登場してくれたさっちゃんのお嬢様は、ムーヴの受付を任せていて
その見事な働きぶりを見込んで、私が個人的な演奏会の時も「受付隊長」としていつも来てもらっている。
受付にお願いする仕事は、紙に箇条書きにしてあるのでプログラムや、
折り込みのチラシなど、受付用グッズ一式と一緒に渡し「今日もよろしく!」
また、一緒に受付をする我が娘、そしてお弟子さんのUちゃんにも
「こちらが今日の受付のボスなので、よろしく」

さて、反響板を組み追えた舞台で、いよいよリハ開始。
1曲目「日本の旋律より三つのララバイ」
緊張するリサイタルの舞台の最初から17絃独奏曲とは、私にしてはなんと無謀な・・・。
しかし、リサイタルの最初のフレーズは、この曲の印象的なメロディーで始めたかった。

第一音から「ああ、ここのホールにしてよかった〜」
と、嬉しくなりながら弾き始める
。泰二郎のご機嫌も麗しいようだ。
一、二、三、の絹糸は一週間前に新しいのをおろしたばかり
少しだけ、新しい糸の響きだがほどよくのびて来て、良くなってくれている
さ、今日はがんばるのだぞ!泰二郎!! 

いつも弾きはじめは調子が良くない、「三つのララバイ」
予定時間を箏屋さんに、チェックしてもらいながら練習。
そして、哀歌。

合間に、ホールの客席をとんとんと1人の若者がおりてくる。
ホールのスタッフかと思ったら「00です」
お、こうちゃん!
舞台のオブジェをお願いしている花屋さんです。
花屋さんといっても、ただの花屋ではない!
なんと言っても、うちの隣の家にお住まいなのだ。
ご主人は、全国のフラワーアレンジのコンクールで賞を取られた、アーティスト。
そして、跡継ぎのこうちゃんとうちの機動戦士は、同級生。
「たか、こうちゃんよ」というと、
舞台袖にいた機動戦士たかが、「おー、久しぶり」
こうちゃんも「やあ」男同士の短いあいさつ。

そして、私は哀歌のリハ。
この時、自分が何をしていたか記憶がもうはっきりしないけど、舞台には哀歌用の17絃、泰之助が設置され尺八のユウ様がスタンバイしてくれている。

舞台のオブジェも少しづつ出来上がってくる。横目でちらちらと花を見ながら哀歌。
気になる部分を少しやり直して、もう一度通す。
哀歌を引くととたんに体温が急上昇する。
身体を冷やさないようにと来ていたカーディガンを脱ぎ、半袖になる。

中間部の独奏から、後半の激しい部分の演奏のせいだろう。身体が熱くなる。吉崎先生の曲は、結構こうなってしまう。
車に乗っていても、吉崎先生の曲をかけていると、ついついスピードオーバーしていく。
心臓の鼓動と曲のリズムは、密接な関係があるのだろう
早い曲を聴いたり、演奏していると鼓動が早くなる
逆にどきどきしながら演奏していると、リズム感が変わってしまったりする。

そして「哀歌」
リサイタルのご案内でも書いたけれど、この曲には思い入れもある
良い演奏にしたい。とは、思ってもなかなかイメージが固定しにくい
多少の迷いもありならが、この日を迎えてしまった。
自分に納得の出来る演奏が出来ますように・・・
と、祈るしかない。ああ、どの曲も演奏前に祈りを捧げたい・・・・・・

続く