京極本の目方を量ったら

10冊目読破記念


ううっ、京極堂に「君は全く胡乱(うろん)だね。古紙として出す古新聞ならともかく、本の値打ちが目方で分かるわけが無いだろうに。」と叱られそうな企画です。
でも、一度でも、京極夏彦の本を手に取った方なら、「みっしり」、もとい「ずっしり」とした感触を持たれるのではないでしょうか(笑)?
で、どれくらいズッシリなのか、年に数回しか使わない、お料理用のタニタの電子量りを取り出して、読むたびに重さを量っているところなのでした。

姑獲鳥の夏うぶめのなつ文庫330g
魍魎の匣もうりょうのはこノベルズ525g
狂骨の夢きょうこつのゆめ文庫492g
鉄鼠の檻てっそのおりノベルズ645g
絡新婦の理じょろうぐものことわりノベルズ650g
塗仏の宴 宴の支度ぬりぼとけのうたげ うたげのしたくノベルズ498g
塗仏の宴 宴の始末ぬりぼとけのうたげ うたげのしまつノベルズ492g
陰摩羅鬼の瑕おんもらきのきずノベルズ555g
百器徒然袋―雨ひゃっきつれづれぶくろノベルズ382g
今昔続百鬼―雲こんじゃくぞくひゃっきノベルズ388g
巷説百物語こうせつひゃくものがたりハードカバー605g
巷説百物語 続こうせつひゃくものがたり ぞくハードカバー755g
どすこい(安) ノベルズ382g
↓参考   
新明解国語辞典 ケース入り635g


 薄紅色の本は、京極堂という登場人物が出てくる本です。個性的なのに、まるでモデルが実在するようなリアルなキャラクターが沢山出てきて、 それぞれが見せ場を作りながら話が収斂していくという構造が多いような気がします。
 読む人によって、ミステリーだとか、妖怪小説だとかジャンルもいろいろな呼ばれ方をしており、多分、主人公が誰なのかということも人によって受け取り方が違うかも。 主人公は巻によって違うという説、主人公というものが無いという説も。
私は、京極堂が主人公のヒーロー物として読んでいるみたいです(なんて分かり易い…笑)。

『百器徒然袋―雨』と『今昔続百鬼―雲』にも京極堂は登場しますが、『雨』の方は妖怪シリーズとは別物ですし、『雲』ではちょっとだけ友情出演です。

未読の方は、『姑獲鳥の夏』からお読みになることをお勧めしたいです。『どすこい』から読んだら、多分激しい誤解が生じるかと…。


重たい本の正しい読み方

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2002.9.27

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