C++はじめの一歩(Win)
コンパイル&実行を快適にするためのバッチファイル
C++やJavaにしつこくも憧れ続ける今日この頃。とりあえず始めの一歩としてC++とJavaのコンパイラーをインストールして、参考書の一番最初に出てくる、Hello World系プログラムのコンパイルをしてみました。
どちらもWindows機ではDOS窓を利用することになり、MS-DOSに慣れてない方には案外こんな作業の煩雑さがハードルになるのではないかと思います。MS-DOSを使ったことが有る私でも、Windowsのダブルクリックやドラッグドロップに慣れてしまった今、何度もコンパイルのコマンドを打ち込むのは面倒に思われます。
ちょっとしたバッチファイルを作ることによって、コンパイル&実行の作業が楽になります
ので、その辺りのことをまとめてみることにしました。
今回は、C++について。来週はJavaについてまとめます。
1.C言語の入門書
『C言語プログラミングの初歩の初歩』西村広光著(技術評論社)
2. C++のコンパイラーのインストール
Borland C++ Compiler 5.5というコンパイラーが、ボーランド社より無償で提供されていて、学習用として最適、とのことですので、これをインストールすることにしました。
入手先は、
http://www.borland.co.jp/cppbuilder/freecompiler/
です。
3.ソースをコンパイル&実行するバッチファイルを用意する
"C:\borland\bcc55"のフォルダ内に、"Work"という名前のフォルダを作成し、その中にメモ帳で以下のファイル、"コンパイル.bat"を作成します。
コンパイル.bat
cd C:\borland\bcc55\Work
del *.exe
bcc32 %1>C_list.txt
del *.obj
del *.tds
更に、テキストがたった二文字のファイル"実行.bat"を作成します。
実行.bat
%1
これで準備が整いました。
4.ソースファイルの作成
それではC++はじめの一歩、"HelloWorld.c"のソースを作りましょう(笑)。
HelloWorld.c
/* HelloWorld.c */
#include <stdio.h>
int main(){
    printf(“Hello C++ World!”);
return(0);
}
5.コンパイル
さて、初めてのコンパイルを実行しましょう。
"HelloWolrd.c"のアイコンを"コンパイル.bat"のアイコン上にドラッグドロップします。
"C_list.txt"と"HelloWorld.exe"が出来ましたか?
"HelloWorld.exe"が出来なかった場合は、"C_list.txt"にコンパイルエラーの情報が書かれているはずですので、参考にしてデバッグしてみてください。
6.実行
"HelloWorld.exe"のアイコンを"実行.bat"のアイコン上にドラッグドロップします。
お疲れ様でした!!結果表示を閉じたい時は、Windowの右上の×をクリックします。 このソースファイル、"HelloWorld.c"は、どこかにバックアップフォルダを作っておいて、仕舞って置きましょうね(笑)。
補足:
"コンパイル.bat"について
(del *.exe)の行は、Workフォルダの中にある、実行ファイルをまとめて全部削除するというものです。これは、ソースを改造している際に、コンパイルエラーが新しく発生した場合にも前に作った実行ファイルが残ってしまうと、エラーに気づきにくくなることを避けるためのものです。いろんなソースを順番にコンパイルしたい場合には、この行を削除して置くか、実行ファイルを別のフォルダに退避させておくことが必要となります。
(del *.obj / del *.tds)この2つの行は、実行ファイルを作る途中でできる中間ファイルを削除するためのものです。
DOS窓を自動的に閉じたいとき
デバッグ&コンパイルを繰り返し行う場合、コンパイルした後直ぐにDOS窓が自動的に閉じてくれたら便利だと思いませんか?その場合は、コンパイルのショートカットアイコンを右クリックして、プロパティを表示させ、プログラムタブで、終了時にWindowを閉じる。をチェックしておけば、コンパイル終了後に自動的にDOS窓を閉じることができます。
ソースファイルをエディタに関連付けする
好きずきなんですけれど、C++のソースファイルの拡張子".c"をお好きなエディタソフト(メモ帳でも良い)に関連付けしておくと便利です。一度作成した"HelloWorld.c"のアイコンを右クリックして、[アプリケーションから開く]-[プログラムの選択]をクリック、メモ帳などを選択した後、“これらのファイルを開く時は、いつもこのアプリケーションを使う”をチェックして[OK]をクリックします。
それ以降、"*.c"というアイコンをダブルクリックすると、いつでも指定したエディターで開くことが出来るようになります。
2002.11.01
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