EzWeb着メロサイトを作ってみる

〜HDMLバージョンのほんの入り口〜


わたくし今日現在まで携帯電話もPHSも一度も持ったことが無いのに、ふと着メロサイトを作ってみたくなったのです(?)。
それでいろいろ試行錯誤したところ、
などが分かりました。

EzWebで着メロサイトを作ることをお試しになりたい方のためにここに纏めておこうと思います。

手順:

<MIDIファイルを準備する>

『モバイルPCで音とたわむれる』でも書きましたが、MIDI関連のソフト『CakeWalk』と『スコアメーカー』を使って自作したMIDIファイルを更に小さくして曲の一部を切り出したものを作成しました。個人的な利用でしたらネットからMIDIファイルを拾ってくればよいと思うのですが、サイトを作るとなると著作権切れの楽曲を自分でMIDI化するか自分で作曲するかしか…(笑)。

<MIDI→着メロ変換>

PHSをちょい研究!さまよりPsmPlayer V2.12をダウンロードさせていただきました。最新版も有るのですが、とりあえず一つ前のバージョンで試してみました。
あっという間に、i-mode、J-Sky、EzWeb用の様々な形式の着メロファイルが出来上がりました。ちょっと感激でした(笑)。
尚、ここでEzWebの携帯をお持ちの方にメロディーメールで送って、無事にお聴きいただけることを確認しました。

<着メロダウンロード用のWebとCGIを準備する>

EzWebホームページを作ろう!さまの、『HDMLについて』と『HDMLコンテンツを作ろう』をちらっと読んだ後(勉強はこれからなので…笑)、『マルチメディアコンテンツを作ろう』の『ダウンロードCGIを使おう』にたどり着きました。このサイトをさまよった結果、最短で最低限の機能を持ったダウンロードページを作る手順を書いておきます。

ダウンロードCGIをダウンロードしてきます。

○次にある『add_crc.zip』の説明はワープ可
(add_crcは、ダウンロードさせるファイル―ここでは着メロの.mmfファイル―にダウンロードの為に必要なチャックサムというデータを付加するためのツールですが、前述のPsmPlayer V2.12にはこれを付加する機能が有りますので、今回は不用でした。他の機会に画像などべつのものをダウンロードさせたい時には必要になるツールです。)

○HDMLの書き換え

ここで私が引っかかったのは2点ほどです(笑)。
  1. <choice>のカードでは<ce>タグの後ろに<BR>タグは付加できない。HTMLでは<UL>〜</UL>の下にHOMEへのリンクを着けたりしがちですが、<choice>カードでは一番最初の<ce>タグの前に、タイトルその他必要なことを全部書いておかないといけないらしいのです。<choice>カードを使う方法以外はまだ調べてません(笑)。

  2. サンプルHDMLの書き換えについて。このページの書き換えの指示に従えば大丈夫です。dnld.hdmlのファイル名を変えるのも、着メロのフォルダを別にしても、CGIのフォルダを別の場所に置いても、キチンとパスさえ有っていれば大丈夫でした。
私が作ってみたサイトではこんなPathにしてみましたので

パス設定
/k-tai/--+--EzWeb/--+--cgi-bin/----+---download.cgi
                    |              |
                                   +---.htaccess
                    |
                    +--Francesca/--+---melo1.hdml
                                   |
                                   +---曲1.mmf(EzWeb用着メロ16和音、チェックサム付き、1770バイト)
                                   |
                                   +---曲2.mmf(EzWeb用着メロ16和音、チェックサム付き、1846バイト)
                                   |
                                   +---.htaccess

<ce value="[hdmlからcgiまでのパス]&name=[cgiから見たダウンロードファイルへのパス]&size=[チェックサム付きのファイルのサイズ(byte)]&disposition=[ダウンロードデータタイプ]&title=[端末に保存されるデータの名称]">曲名
は次のとおりです。
<ce value="../cgi-bin/download.cgi&name=../Francesca/TantumErgo.mmf &size=1846&disposition=devmfan&title=TantumErgo">TantumErgo

相対パスを使って問題なく動作するようです。dispositionについてはサイト内に詳しい表が載っていますのでご確認下さい。

<アップロードする>

後はFTPソフト(私はフリーウエアのFFFTPを利用させていただいています)でアップロードしてdownload.cgiの属性を755にすればテスト準備OKです。

<テスト―実機が無ければシミュレータで>

EzWebの携帯、お持ちの方は、実機でテストなさってくださいませ!!
お持ちで無い方は、シミュレータを使用されるとよいと思います。
  1. OPENWAVEさまの『ダウンロード』でSDK 3.3.1とSDK3.3.1用携帯電話プラグインの中から好みのものをダウンロードしてくる。
  2. SDKをインストール
  3. インストール後できる(通常ですと)
    C:\Program Files\Phone.com\UPSDK331\configs というフォルダの中にSDK3.3.1用携帯電話プラグインの3ファイルををリムーブする。
  4. upsim331e.exeを実行して、[Fail]-[OpenConfigration]でプラグインを指定します。
  5. UP_Simulatorウインド上部のアドレスバー(Go:と書いてある窓)に、URLを書き込んで見てください!!

<念のため、一番最初に作ったHDMLを書いておきます!!>

melo1.hdml
<hdml version="3.0" markable="true">

<choice key="url" title="着メロ">
<action type="accept" task="gosub" dest="device:data/dnld?url=$url" label="OK">
<A TYPE="ACCEPT" TASK="GO" DEST="index.hdml" LABEL="OK">[TOP]</A><BR>
着メロダウンロードページ<BR>
<CENTER>-----------------<BR>
Francescaの歌うメロディーをあなたに!<BR>
<CENTER>-----------------<BR>
<ce value="../cgi-bin/download.cgi&name=../Francesca/E_Gott_in_der_Natur.mmf &size=1770&disposition=devmfan&title=Gott_in_der_Natur">Gott_in_der_Natur
<ce value="../cgi-bin/download.cgi&name=../Francesca/E_TantumErgo.mmf &size=1846&disposition=devmfan&title=TantumErgo">TantumErgo
</choice>

</hdml>

シミュレータ画面 シミュレータ画面 シミュレータ画面 ええ、これでどうやらダウンロードは大丈夫でございます(笑)。

ダウンロードできた、できないという情報をお知らせいただけたら幸いです。

●2003.9.25、AUのA5304Tではダウンロードできない、という情報をいただきました。ありがとうございます。
原因は、着メロファイル(*.mmf)のせいでは無いようです。

EzWebに下記の2種類があるのだそうです。
WAP2.0対応端末「A5000/C5000/A3000/C3000/A1400/A1300/A1100」シリーズの端末
HDMLブラウザ搭載端末「C300/C400」シリーズの端末および「A1000/C1000」シリーズの端末
ある程度のWebのタグは、サーバー側で変換して読むことができるそうですが、ダウンロードに関しては別々の手段を 講じる必要が有るようです。

今後は、
1.XHTMLでダウンロード用のWebページを作成してテスト(済、にゃーにゃさん、ご協力ありがとうございました!)
シミュレータ画面
(シミュレータではダウンロードの試験は出来ないように思われます。)


2.XHTMLとHDMLの端末を振り分けて作業するCGIの作成
へと話を進めていけたらいいのですが…

2003.09.20

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