朝日新聞 文蔵IIを検索していて、嘗て、事実上自動加入だったPTAが、ハードランディング的に任意加入を打ち出したことが、ニュースの記事になったことを知りました。今から36年くらい前のことです。
校庭確保の運動で「日本一のPTA」とまでいわれた中野区立江原小のPTAが、新年度から任意加入制に切り替えることにし、会員の意思確認をしたら、半数が脱退してしまった。少ないクラスでは会員たった三人、先生も三分の一しか加わらない。この異常事態、PTAのあり方をめぐる議論とともに、感情的な対立も交錯しているようだ。
、ということなのかしらね(嘆息)。家庭と学校との連携なんて嘘臭い。自分が役員をやってみた経験上、『PTAは、学校とPTA役員との連携だに過ぎない』、と思っていたんですよね。
でも、半分残れば上等じゃないですか。半分でできることをやれば良いんじゃないかと思うんですけどね、PTAは。会長の、「任意加入制はよいこと」の一言が、この記事の中の救いだと思います。
[1]Re: PTA任意加入で半数退会
とまて様
わー、また面白い記事を教えてくださってありがとうございます!
これ、確かに感情的な話もあったのかもしれませんが、それぞれがそれぞれの考え方があることですから、互いに「尊重」しあった結果だと考えればよいのですよね。
入りたい時に入り、やめたい時にやめるという最低限の「自由」が確保できるというのは、学校にも保護者にも、そして何より子ども達にとっても本当に良いことだと思います。
その当時は「異常事態」と報じられているようですが^^;; これからは強制加入が異常なのだと広く認知されていってほしいですよね!!
[2]Re: PTA任意加入で半数退会
>TRKさん
確か、PTAと任意加入のAND検索でかかったのが、この記事でした。
『校庭は守られた―江原小PTAの闘いの記録』
http://www.amazon.co.jp/dp/4899840780
という本にもなっているPTAのことなので、普通のPTAよりも話題性が大きかったのかもしれません。
そもそも、PTAに自動加入している状態が困った状態なのですよね。川端裕人氏がおっしゃる、“プチ悲劇”の温床の元、というか…。
コメントありがとうございます!
[3]『校庭は守られた』を読んでいるところです
とまてさん、こんばんは。
とりあえずはその本を読んでみようかと思い立ちまして、半分くらいまできました。全部読んだら、自分のブログで感想を書いてみようと思いますが・・・
いやー、すごい活動です。で、読んでいるだけでも息苦しくなってきます。行政側の対応も不誠実だったようなのですが、しかし、PTA側の「何が何でも校庭は譲らない」という運動に、反対の親や地域住民もあったようです。(最初のPTA会長は、途中で辞任しています)
そういう、PTAに同調しない人たちに対して、著者は「情けない」とか「人ごとだと言うのか」というような言葉を投げかけています。校庭を守れという信念で活動することには反対しませんが、しかし「子どものために活動しない親はダメ」敵な思想が、本当に怖いですワー。
この学校で「任意加入にしろ」という話が出たのもむべなるかなって感じです。
TRK
10-05-05 22:59:53
[4]Re:『校庭は守られた』を読んでいるところです
>TRKさん
う〜む、一般的なPTAが、役員や委員長など一部の人にだけハードな環境であり、その一部の中で更に順応しない人にとってのみの大問題になる訳で、だから「入退会自由にしよう!」という声が無視されがちな環境になっている訳ですよね…。
それが、“全員で○○しよう!”となると、母数が増えるので、強い違和感を持つ人が増える訳ですね。
2000日÷365日=5.5年間
考えただけでも疲れますね(涙)。自動加入の状態で、そんな闘いがあったことを考えると、ニュースの記事外に、プチ悲劇が大量にあったかも!?
読後のご感想の御ブログエントリ、楽しみにしています。
[5]Re:Re:『校庭は守られた』を読んでいるところです
TRKさんのブログ、更新されてました!『校庭は守られた』に関するエントリはこちらで。
http://blog.goo.ne.jp/trk201001/e/c4336fb53d8f664ae248d9f036c756f9
[6]はじめまして
おじゃまします。
実はわたし・・・その当時、この学校で現役の生徒でした。
当時のことは、その時点では子どもでしたから・・・何もわかりませんでした。それって、きちんとした大人の配慮だと今思います。
学校は大変だったでしょうに、先生だって子ども達にみじんも揉め事の不安をあたえていなかった。
大人になってから、話は聞きましたし、本も読みました。
学校の校庭は今もちゃんとあって、別の場所に建った幼稚園も・・・平和に機能していました。
結果は出せたのだし、PTAの手本!?となる活発な活動として賞賛されても、見方によっては正解かも。
でも、今でも恩師としてお付き合いのある私の先生は、PTAと対立し校長をささえた側です。
先生の話を聞き、状況を考えると、学校に任せられない、気に食わない先生をたたききる、余計なことにまで力一杯口を出したPTAだったとも思われます。
私も保護者になりPTA会員となって思うことは・・・、
大人が信念あって対立したことはいい。両者ともに考えあっての無関心でない行動ですから。私は好きです。まして、子ども達のために本気で喧嘩して・・・子どもには影響を与えなかった。すばらしい大人の行動だと思います。
今はどお?
めんどくさい、忙しい、意味があるのか、うちは結構です・・・今の大人(保護者)ってこうですよね。
「お弁当がからこの幼稚園やめよう」???
親は楽ばかり考える。
PTAなんかもろに現われてませんか?
クラスや学年、学校の保護者は仲間。地域の方々も大切にすべきご近所。
便利になると、人とのかかわりを避けて自分ひとりで面倒なく生きてる気になるけれど、必ずしっぺ返しがくると思う。
頑張って親業してますか?
自分が親になってからこそ気付き感謝できることってあるでしょ。自分の子にそう思ってもらえる自信ありますか?
PTAしかり・・・なまけちゃいかん。なんでもやってみりゃいいんですよ。文句言わず嫌でも自分の勉強のためにね。絶対に得るものがあるから。私はそう思います。
川端裕人さんの書いた「PTA再活用論」
中央公論新社
とっても面白いですよ。皆さんも是非。
とりとめなく、お邪魔しました。
PTAに興味しんしん
10-09-10 12:08:31
[7]追伸・・・すみませんでした
( ´艸`)とまてさんのPTA関連情報・・・すごいんですね(@_@)
コメント前に・・・ちゃんと見るべきでした。ついすぐコメントしたくなっちゃたもんで(^^ゞ
江原小の当時情報入手できますのでなにかあったらどうぞ。
それから私、現代のPTAでは役員経験もしました。それで見えたのが違った意味で、今の保護者に足りない大事なことは人間力?だよな・・・って行き着いたんです。
任意加入に切り替えは大賛成!!
やりたくない人が入るからめちゃくちゃになる。
やりたくないなんて思う人がいないPTA運営ができれば最高。それには・・・理解。人がもっと大人になる必要があると思います。
川端さんの本の紹介なんかしちゃって恥ずかしいです。ごめんなさ〜い(;^_^A
PTAに興味しんしん
10-09-10 12:42:52
[8]江原小から、ようこそ!
>PTAに興味しんしんさん
うわぁ、当時の生徒の方ですか?コメントありがとうございます。光栄です!!
実は、この後、『校庭は守られた 江原小PTAの闘いの記録』大河内昭子(著)を拝読しまして。
http://ameblo.jp/yodandesu/entry-10557853357.html
市民運動として、こういう活動はOKな側面もあるよなぁと思いました。もちろん、賛同しない人を無言の圧力で無理矢理参加させちゃったりすることは無しでですけれども。
で、私自身はPTAは、参加する前は悪いものでは無いだろうと思ってましたので、普通に、活動していました。子供が中学1年生のときに、持病が酷い状況だったのに役員をやる羽目になり、やってみたら、こんなに酷い組織(そこの単位PTAがですよ)って無いな、と思いました。
で、入退会自由は、PTA活動が好きで、やりたい人だけで楽しく活動できる、というメリットもあり、
余りにも酷い状況になってしまっているPTAから、非難できるというメリットもあって、
川端氏のおっしゃるPTA悲劇を減らしていく第一歩として、入退会自由は必須と考えるようになりました。署名活動にも参加しています。http://www.shomei.tv/project-1539.html
(^^ゞ
で、あのう、1つ質問したいことが有るのですが。もしもご存知でしたら教えてくださいませんでしょうか?現在も、江原小PTAは入退会自由なのでしょうか?組織率なんかも興味があるのですけれども。
[9]Re:江原小から、ようこそ!
>とまてさん
こんにちは。遅くなりました。
現在ではどこも同じだと思いますが・・・入学式で新入生保護者に対し、任意であることをさらっと説明はして、そのままなにげなく、子ども達のために全員の入会をお願いする形で「もう私達は仲間です!!」ってなもんです。(*^▽^*)
だから、会費集金の日は、ちょっとした緊張感あります。「嫌です」って方いたらどうしよう・・・ってね。結果は無事、全生徒の保護者が会員です。
PTAは・・・いろいろありますが、ここ最近の歴代の会長経験者の知っているかぎりでは・・・熱心な方多いです。あの本の当時のやり手の方々とは種類が違って、今は現代に欠けつつある保護者の大人力かな。心のね。
やりたくないことはやめちゃおう!
めんどくさいことは排除しよう!
って、現代の保護者は忙しいことを理由に(現実だから仕方ないんですけどね)いかにも正当論で合理化とか効率的にPTA活動を!!とか言っちゃうけど、大事なのは保護者の親睦。作業をこなすことじゃない。一緒に考えたり、苦労するからこそ、悩むからこそ仲良くなれる。大変だからこそ感動を味わえるわけで・・・子育てに合理化ってあります???
PTAなんて必要ないと堂々と言っちゃう人、忙しいと主張し断る人に、PTAの意味理解はまずほぼ薄れている。本当にできない人は・・・多分主張はしない。協力できずごめんねと言ってくれます。それは確かです。
世の中色んな事件がおきているけれど、結局楽する便利の代償だと私は思います。
いくらわかり易くてもマニュアルじゃダメ!
心なら必ず繋がる!絶対。
私のお勧め本。これを読んでそうだよ!!私もそう思います!って・・・嬉しかったです。
「レモンさんのPTA爆弾」 山本シュウ
もう・・・ご存知かな。是非読んでください。
任意参加にきちんと切り替えて、義務でもなく、強制でもなく自分の意志で入会してもらって、出来上がったPTAだったら・・・・全員が必要と考えて協力する本当のボランティア会だったら、良い子ども達がたくさん育つと思うのにな・・・。
皆さんとはちょっと意味が違うかもしれないけれど、私はPTA任意加入への切り替え大賛成!!です。
ついまた熱はいり、失礼しました〜(;^_^A(-^□^-)
PTAに興味しんしん
10-09-15 14:51:10
[10]Re:Re:江原小から、ようこそ!
>PTAに興味しんしんさん
おおっ、ご再来いただきまして、ありがとうございます♪
「レモンさんのPTA爆弾」ですか?はい、もちろん、Amazonなどでお見かけしますが、未読でした。お勧めいただいたので読んでみますね。
で、任意と説明した上で、事実上組織率100%を保っていらっしゃるのですね。
ただ、任意と説明しているだけでも、結構少数派なんじゃないかと思いますよ。2010年2月11日に横浜で有った、PTAシンポジウムで、学校支援教会のアンケートの発表があったのですが、それによりますと、PTA役員に対するアンケートで、半分が任意加入だということを知らなかったそうです。役員ですら知らないのですから、一般会員はもっとずっと知っている率は低いだろうと思います。PTAに興味しんしんさんの、加入していらっしゃるPTA、良い方だと思います。
私が加入していたPTAでは、任意という説明はしないで、自動加入でした。つまり、逃げ場が無い状態で、仕事・介護・病気の人も、「みなさんご事情があるのは同じなので」なんて言われて、役割分担させるんです。そういうことを平気でさせてしまう人って、自分や、将来自分の娘が母になったときに、運悪く病気になっても、PTA活動させるんでしょうか?
私は、PTA本部内で何度改善案を出しても、無視し続けられて、PTAの事務作業を楽にするために、パソコンの講習会しましょうか、と提案しても賛成も反対もされずみんなで聴こえないふり、総会で発言しても、その場限りで一年間放置されたという、壊れたPTAに所属していました。そういうPTAに順応する大人が増えることが、ニッポンにとって良いことなのでしょうか?
私は、あのPTAに順応してしまえなかった自分って、なかなかジャン、と思っています。
それと、PTAは、今後、「新しい公共」というのに組み込まれていく可能性があって、強制の習慣が残ったままですと、より厳しくなっていくと思います。
http://pta-forum.seesaa.net/article/158232431.htmlで、『PTA再活用論』の著者、川端裕人氏の発表の音声聴けますので、良かったら聴いてみてくださいね。発表の資料もご覧になれます。
よろしかったら、また、遊びにいらしてくださいね!!
[11]Re:Re:Re:江原小から、ようこそ!
とまてさん
これまた勉強になりました。私はどうしても精神論になっちゃう(^▽^;)
任意だから強制はできない。知らないなんてあり??強制するのって誰??そんなことできるひとがいるの??そりゃ、不満炸裂でしょうね。我校は任意、ボランティアって言葉は日々連発してます。そのかわり、会員であるからには、自分で入っているんだから責任もってやれって話です。自分の子がどれだけ地域や学校に支えられているかわかってなく文句言っても恥ずかしいだけ。それにやめる勇気なんてないものですよ。活動を機能させるには、じゃあ何をしたいのか・・・何故PTAかを考えてもらわないと。広報誌も・・・講習会も・・・なぜ立ち上げて今があるかを知らないで、無駄と言えちゃうのもどうかと思います。まあ、時代に応じて変化は必要。で同じ事を繰り返すのも頭がないと思いますけどね。
交通事故が多発して危険がいっぱいだったから、お母さん達が協力して危険な場所を抜粋して交通当番を設置した。そして事故はほぼゼロにまでなった。皆さん感動と喜びでやる気まんまんだった活動が、月日がたち、事故がないことが当たり前になれば・・・何故???「働いているのに朝は無理」「そんなことシルバーさんに頼めばいい」・・・そりゃ〜もう色んな不満がでてきます。当初の意味は、「私達で子どもをまもろうよ」だったはずなのにね・・・・。鶴見しんごさんのお嬢様が事故で亡くなられた時、私たちのように立ち番がもしあったら・・・事故は防げたに違いない。やっぱり断固続けなきゃダメだ!って思いました。
任意じゃないことを知ってもしらずとも、必要じゃないと思ったら文句になるし、必要だと理解したら協力できる。まさに人間会員とサル会員の違いだと思います。ボランティアを強制することは皆無。ありあえない。できないひとがいたら出来る人が助けるのがご近所の掟でしょ。人間力ですよ。文句言うんだったらやめればいい。
組織に、迷惑かけないことが基本じゃないかな。
川端さんもいってますよね。崩壊はそうはしないって。だって子どもが大事で安全に学校生活させたいっての間違いなくどの全員も望んでるわけだから・・・理解できるかできないか・・・それだけの違いですよきっと。私はあと少しだけど学校で必死に伝えたい。こどもたちのために・・・自分のために!レモンさんに続きたい。
PTAに興味しんしん
10-09-17 10:32:40
[12]入退会自由PTAのよい例を目指してください!
>PTAに興味しんしんさん
レスコメント、ありがとうございます。
日本中に、困ったPTAは沢山有ります。沢山有るのですが、多分、本気で困っているのは、その困ったPTA内部に1〜2人くらいなので、声が上げられない状況です。PTA本部は、大抵、PTAで困ったことはありますか?なんていうアンケートはしませんから。
今の小中学生のお嬢さんたちがお母さんになる頃、そういうPTAは無くなっているといいと願っています。
それで、もしも、出来ることならば、入会届と退会届の書式を準備して、規約に盛り込んで、本当に趣旨に賛同された方だけが入会する組織、手本となるようなPTAにして、全国にその情報を発信していただけたら最高です。
八王子市立の小中一貫校にあるPTA、みなみ野会の規約をご存知でしょうか?
http://www.edu.city.hachioji.tokyo.jp/school/mnmne/pta/pta.htm
こんな優しい規約を持つPTAが、日本中に広がると良いと願っています。
[13]Re:入退会自由PTAのよい例を目指してください!
>とまてさん
びっくり!!
我校の規約を改めてみてみました。
ありませんでした・・・(・_・;)
任意であることは、はっきり自覚している!?けれど・・・入会の自由も退会の自由も避けまくり。
そんなこと言わせないってことかな。
きっとあえてタブーにしてあるのでしょうね・・・。
なんだか、考えさせられます。
ではでは、ありがとうございました。
PTAに興味しんしん
10-09-18 03:19:00
[14]Re:Re:入退会自由PTAのよい例を目指してください!
>PTAに興味しんしんさん
そうなんです、ネットで検索しても、入退会規定が入っているPTA規約って、なかなか見つからないんです。
PTA会員となれるのは○○。
と書いてあるのはまだしも、
会員は、○○とする。
とか書いてあると、ホントに逃げ場が無い感じがするんですよね…。
私は、もう、PTAは卒業してしまっていますが、PTAに興味しんしんさん、どうぞ、良い方向にちょっとでも変えられるように、応援しますね。
あと、レモンさんを読む、という宿題も、いつか、果たしたいと思います(^^ゞ
[15]Re:Re:Re:入退会自由PTAのよい例を目指してください!
>とまてさん
好い議論を拝読させて頂き、勉強になりました。わたし、レモンさん、拝読しています。恥ずかしながら拙ブログの感想を引用させて下さいませね。
http://blog.goo.ne.jp/yamyam00/e/f0a8c428c45b1af4dbe01e1194746060
また、PTAに興味しんしんさんのおっしゃる
「任意加入に切り替え」という表現、とてもマイルドでステキだと思いました。
「入退会自由」より、、現実にあっているような・・。
ありがとうございます!