■将棋の基本
1. 将棋とは
将棋とは、縦横9×9の升目が在る将棋盤と駒を使って2人で対戦するゲームです。
駒は歩「ふ」、香「香車」、桂「桂馬」、銀、金、
角、飛、玉の8種類あり、合計40枚を使います。
交互に自分の駒を動かして行き、最終的に相手の王様を、
動けなくした方が勝ちになります。
将棋を行うことを「将棋を指す(さす)」といいます。
また、将棋を指していることを「対局(たいきょく)」といいます。
将棋を一回指す事を「一局(いっきょく)」といいます。
2. 駒の並べ方
一段目は玉将「王様」が中央(5筋)で、隣に金将、銀将、
桂馬、香車と左右対称に並べます。
二段目は左に角、右に飛車を並べます。
★注(初心者は飛車と角行の位置を反対に並べてしまうことがあります。
一番間違いやすいので注意してください)
三段目は歩兵を端から端まで横一列に並べます。
3. 棋譜の読み方
将棋盤のマス目は縦9マス×横9マスの合計81マスからなっています。
以下の表は先手側から見た将棋盤の升目の配列です。
先手側から見て将棋盤の右上隅が1一
左側下隅が9九になります。
一段め 9一8一 7一 6一 5一 4一 3一 2一 1一
二段め 9二8二 7二 6二 5二 4二 3二 2二 1二
三段め 9三 8三 7三 6三 5三 4三 3三 2三 1三
四段め 9四8四 7四 6四 5四 4四 3四 2四 1四
五段め 9五 8五 7五 6五 5五 4五 3五 2五 1五
六段め 9六 8六 7六 6六 5六 4六 3六 2六 1六
七段め 9七 8七 7七 6七 5七 4七 3七 2七 1七
八段め 9八 8八 7八 6八 5八 4八 3八 2八 1八
九段め 9九 8九 7九 6九 5九 4九 3九 2九 1九
将棋盤のマス目は縦9マス×横9マスの合計81マスからなっています。
縦のマス目のラインを「筋」(すじ)と呼びます。
例 1筋、2筋、3筋
1筋と9筋のことを「端」(はし)と呼びます。
端にある歩を「端歩」(はしふ)と呼びます。
横のマス目のラインを 段(だん)と言います。
手前三段目までを「自陣」、対戦相手の三段目までを「敵陣」と呼びます。
4.駒の成りとは?
成りとは駒の昇格だと考えてください。成る時は駒を裏返します。
敵陣の三段目以内に入った時に、駒を裏返して成る事が出来ます。
敵陣の三段目以内に打って、そこから動いた時に、駒を裏返して成る事が出来ます。
敵陣に打つ場合、成ったまま打つことは出来ません。
成った駒は敵陣を出たとしても、戻すことは出来ません。
成らずで用いた駒でも、敵陣から動けばいつでも成ることが出来ます。
成る成らないは自由です。(成らないほうがいい場合もあります)
王将と金将は成ることが出来ません。(駒の裏には何も書いてありません)
成った駒の文字は、普通赤字で書かれています。
5. 振り駒
振り駒とは?
将棋を開始するのに、まず先手と後手を決めなくてはなりません。
その時に振り駒をして決定します。
二人の場合二人のうちのどちらかが歩を5枚持ち、将棋盤、
または将棋盤近くに振り落とします。
歩「表」が多い時は駒を振った人、と金「裏」が多い時は駒を振らなかった人が先手になります。
三人以上いる場合第三者が歩を5枚持ち、将棋盤、
または将棋盤近くに振り落とします。
歩が多い時は上座の人、と金が多い時は下座の人が先手になります。
遊びの場合は歩を三枚や一枚で行っても良いでしょう。
公式戦では将棋盤ではなく、畳の上に振り駒をしています。
(テレビをよく見てみましょうね!)
6.駒の動かし方
1. 歩
歩兵は前に1つずつしか進めません。
最も数が多くて、動かす回数も多い駒ですね。
一番身分の低い駒ですが、馬鹿にしてると痛い目にあいますので、
基本を良く覚えてくださいね。
★歩が成った場合 と金(ときん)に成ります。
敵陣の三段目以内に入った時、敵陣の三段目以内から動いた時にと金になれます。
動き方は金将と同じです。
と金を取っても歩兵としてしか使えませんので、
相手にとっては最も嫌な駒でしょう。
2. 香車
香車はどこまでも前に進むことができます。
その動き方から「槍(やり)」というニックネームもあります。
★香車が成った場合 成香(なりきょう)
香車が敵陣の三段目以内に入った時、
敵陣の三段目以内から動いた時に成り香になれます。
動き方は金将と同じです。
成らないほうがいい場合もあります。
3. 桂馬
桂馬は二つ前の左右に動けます。
敵味方関係なく跳び越えることができます。
★桂馬が成った場合 成桂(なりけい)
桂馬が敵陣の三段目以内に入った時、
敵陣の三段目以内から動いた時に成り桂になれます。
動き方は金将と同じです。
成らないほうがいい場合もあります。
4.銀将
銀将は、前と斜め前、斜め後ろに動かすことができます。
攻撃・守備の両方に活躍する駒です。
※金将と動きが似ているので注意してくださいね。
★銀将が成った場合 成銀(なりぎん)
銀将が敵陣の三段目以内に入った時、
敵陣の三段目以内から動いた時に成り銀になれます。
動き方は金将と同じです。
成らないほうがいい場合もあります。
5.金将
金将は、前と斜め前、横、後ろに動かすことが出来ます。
主に守りで活躍する駒です。
※銀将と動きが似ているので注意してくださいね。
★金将と王将は成れません。
6.角行
角行は斜め前と斜め後ろなら、どこまでも動かすことが出来ます。
攻撃の要であり、「大駒」の1つです。
※前に動かせませんので、歩兵に殺されないように注意してください。
★角行が成った場合 馬(うま)
角行が敵陣の三段目以内に入った時、
敵陣の三段目以内から動いた時に馬になれます。
動き方は、角行の動きプラス前後左右1マスです。
龍馬と書かれている場合もあります。桂馬と間違えないでくださいね。
攻撃・守りに絶大な力を発揮するでしょう。
7.飛車
飛車は縦横どこまでも進めることができます。
攻撃の要であり、「大駒」の1つです。
★飛車が成った場合 龍(りゅう)
飛車が敵陣の三段目以内に入った時、
敵陣の三段目以内から動いた時に龍になれます。
動き方は、飛車の動きプラス前後の斜め1マスです。
攻撃・守りに絶大な力を発揮するでしょう。最強の駒です。
8.王将 (玉将)
王将は前後左右斜めに1コマずつ進めることができます。
最も重要な駒で、どんなに駒を持っていても、王将を相手に取られたら負けになります。★金将と王将は成れません。
7.禁じ手
してはいけない手筋
1. 二歩
一筋に二枚の歩兵は存在できません。
しかしながらと金「成った歩兵」との共存は認められます。
2. 打てない
次に進めないところには駒が打てません。
行き場の無い駒は次に動く事が出来ませんので、打つことは出来ません。
3. 千日手
千日手とは?
同じ手を三回繰り返すと千日手になり、
先手・後手を交代して指しなおしになります。
連続王手の千日手は、攻めている方が手を変えなければなりません。
4. 打ち歩詰め
打ち歩詰めとは?
持ち駒の歩兵を打って詰ます事は、
打ち歩詰めという禁じ手(反則行為)になります。
盤上に置かれている歩を突き出して詰めるのは、
突き歩詰めになりますので禁じ手にはなりません。