伊豆最南端ドライブ〜2004.09.18 曇り時々雨・霧・晴れ



今回は歩きじゃなくてドライブの旅。
静岡に引っ越してすぐに購入したガイドブックの「オススメドライブコース」に載っていたコース。
ずばり伊豆半島の最南端へ向かってのドライブ。
メンバーはうにとうに夫の二人。少し早起きして8時前に家を出る。
天気は薄曇りだけど雨は降ってない。
まずはうにが運転。とりあえずまたもスーパーで飲み物を購入して国道414号線をずっと南へ。
淡島や伊豆三津シーパラダイスなどを通り過ぎ、414号線をそれて海沿いを走る。
ガイドブックではこのまましばらく海沿いを行くんだけど、それは大瀬崎などの観光スポット(名勝地)に立ち寄るため。
大瀬崎はもう行ったし、海から離れて県道127号線に乗ってショートカット。
この道は1.5車線くらいしかない細いうえにくねくねした山道。
しかも登っていけば行くほど天気が悪くなり、小雨が降ったり霧がかかってたり。
なんとか通り抜けて、たどり着いたのは西伊豆スカイライン。
この入り口でうに夫と運転を交代しました。

西伊豆スカイラインは最近無料になった、非常に眺望がいい、ドライブにも最適な綺麗な道!!
と、聞いていたんだけど、山のほぼ頂上沿いを走るスカイラインではずっと濃霧で視界は10mあるかないか。
おかげでスピードは出せないし、眺めを楽しむ事も出来ず…。
濁流 初めて行くうには自分が山の中を走ってるのか、開けた所を走っているのか、全く想像もつかず。
しかも下りに入った辺りからは激しい雨が降り始め、横の壁からは水が滝のように落ち、道はちょっとした川になっていた。
初めは「すごいなー。こえぇー」ですんでたんだけど、だんだん「横の滝」が怒濤のような勢いを持ち始め、すごい事に。
途中落石なんかもあって、運転してるうに夫はおっかなびっくり。
でもこんな 状況にもかかわらず道路工事の人は働いていた!!ご苦労様です…。
なんとか山を下り終え一息つくと、後ろに何やら掲示板が。
通行止め! なんだ?と思って振り向くと、なんとそこには「通行止め」の文字が!!
なんと通行止めの道をずっと下ってきてたらしい!がーーんっ。
そりゃ道ひどいはずやわ…。
ちなみにその掲示板のすぐ横の川も今にもあふれそうなくらいな勢いでした。

こうして一山越えたうにとうに夫はそのまま一気に海へ向かう。
国道136号線に出てすぐに「黄金崎(こがねざき)」の案内が見えてきた。
内心「あれ?なんで黄金崎??ガイドブックには載ってなかったけどなぁ。ま、いっか」と思いつつ、せっかくなので立ち寄る事に。
黄金崎は火曜サスペンスに出てきそうな断崖絶壁。
プロピライトという成分を含んだ岩なので、夕日に照らされると黄金色に輝くんだそう。
残念ながらまだ朝だったし曇りだったので輝いてはなかったけど、いきなり落ち込んでいる崖は見応え十分。
そう言えば濁流が流れ込んでいる河口付近は流れが濁っていてすごく汚かった。
駐車場に戻って再び地図チェック。するとどうやら道を間違えていたよう。
ガイドブックの通りに行くとやっぱり黄金崎には出ないでもっと南の仁科という所に出たはず(しかもその方が距離が短い)。
そう言えば途中に通行止めになっていた道があったから、今思えばそっちが行く予定だった道だったのかも…。
ま、黄金崎を見る事が出来たから結果オーライってヤツ??

気を取り直して再出発!!今度もハンドルはうに夫が握る。
ここからはずっと136号線にのって海沿いを走る。周りはいかにも「海沿いの港町」な感じの町が多い。
途中なまこ壁と呼ばれる格子状の壁の家がたくさんある松崎を通る。
でも本来の「なまこ壁町並み」は国道から一本中に入った所にあるらしく、走りながらだと少しだけしか見る事ができませんでした。
松崎を通り過ぎると「富士見彫刻ライン」って言う道になる(でも普通に136号線なんだけど)。
その名の通り道の横になんと21体もの彫刻がぽつぽつとおかれている。
…にしても普通の国道(しかもむしろ狭い道)に色んな彫刻がおかれているのはなんか不思議。
この辺りも山の方は前日から朝にかけて雨が降ったらしくて、川が流れ込んでいる辺りの海は泥っぽく汚れていて、そうでない所は吸い込まれてしまいそうな深い蒼。
運転中のうに夫に代わって十分景色を満喫させて頂きました。

奥石廊

その先は山に入ったり海沿いを走ったりを交互に繰り返す。
なんとなく空気が暖かくなってきた辺りで136号線からそれ、県道16号線へ。
県道に入って15分走るかどうかくらいで、奥石廊展望所に到着。
伊豆半島の最南端、石廊崎のやや北西に位置する奥石廊は単なる道路沿いの休憩所兼展望所な感じ。
断崖っぽい所は黄金崎に似てるけど、岩の色が全然違うので雰囲気は全く違う。
すぐ側に見える小島にはお猿がいっぱい生息してるらしい!
見えるかなー?と思って目をこらすけど、さすがに肉眼では見えず…。ちえーって思ってたら、ふと目に入ったのは100円入れる望遠鏡。
…もしかして猿見用か??わざわざ見る人いるのかな?う〜ん、いるかもしれない。
奥石廊崎を後にしてとうとう伊豆最南端、石廊崎へ。
石廊崎に到着すると小さな港があり、そこに面して大きめの駐車場が。
周りは観光客目当てのお土産屋などが何軒も立ち並んでいる。
石廊崎 車を止めて「最南端ポイント」へ向かう。駐車場からは結構登るのでキツイ。
途中に「ジャングルパーク」なるアミューズメントパークがあったけど、すでにつぶれていた…。
小さな灯台の横を通り過ぎ、岩場を少し降りるとそこには神社が。
そこを通り過ぎて、岩場の先端が「伊豆半島の最南端」。
最南端、とは言っても微妙な「最南端」っぽく、横並びの遠くの岩場もあまり変わらないように見える。
けど海に向かって立つと海しか目に入らない。さすがは最南端。
向こうの方にうっすら大島などの島影が見える。
最南端を満喫後、駐車場へ戻り、遊覧船乗り場へ。
朝から天気が悪かったのでどうかな?と思ったけど、普通に航行してるらしい。せっかくだから乗ってみる。
15分ほど待って、遊覧から帰ってきた船に乗り込む。
どうせだから船の舳先に乗りたかったけど、うに夫が必死になって「濡れるからやめよう」と説得されたので、渋々上の甲板へ。
甲板と言っても10人が座るといっぱいになる椅子が備え付けられている程度。
ドキドキしながら出発!!
始めは内湾になっている所をゆっくり進むのでのんびり遊覧。
と、陸から少し離れて外海に出たかな?と言う所でいきなり船がぐらっと揺れる。
やっぱり外だと波が高い。ちょうど波に向かって走る形だったので、波が来るたびに船は大揺れ。
スピードも結構出てるのでちょっとしたジェットコースターより断然楽しい(笑)。
しばらくすると方向転換をして波と平行して進むようになり、船は揺れなくなってきた。
そうなると落ち着いてきて周りを楽しむ余裕が。
沖の方を向いていると、船に驚いたトビウオがジャンプして遠ざかっていく光景が見える。
トビウオが飛んでいるのを生で見るのは初めて!思ったより飛距離があって、魚なのに鳥みたいに、綺麗に羽を広げてひゅーーっと飛んでいく。
遊覧船から すごく気持ちよさそう〜。
で、写真を撮ろうと思ったけど、飛ぶスピードがあまりに速すぎて間に合わず…。残念。
結構波が高かったにもかかわらず小さな島で海釣りをしてる人がたくさんいてました。
外海をぐるりと回って、帰り道へ。
再び波に向かって走るので、ばふんっばふんっと船がはねてジェットコースター状態。
向かいに座っていた子供が「恐い〜」を連発してました。
内海に戻ると途端に船はおとなしくなり、何事もなく帰港。あぁ、波の高い船はこんなにも楽しかったとは…。

最南端を満喫して、石廊崎を出発。来た道を戻る。ここからはまたうにが運転。
途中、ところてん専門店に立ち寄ってところてんを食べる。
心配してたけどちゃんと黒蜜ところてんもありました!!
うには黒蜜、うに夫は三杯酢。
お互いのも食べたけど、二人とも相手のところてんに関しては「どーなん、これ……??」って感じでした(笑)。
黒みつの方がおいしいとおもうんだけどなぁ。
ところてんだけではおなかがいっぱいにならないので、なまこ壁の町を通り過ぎた付近でモスバーガーに立ち寄り。
そして、行きは通行止めで走れなかった道を走ろうと思って向かったけど、やっぱりまだ通行止め…。
諦めて行きと同じ道へ。
でも行きの道も来る時は(本当は)通行止めだったから、帰りも通れないかな?と思ったけど、こちらはもう通行止め解除されてました。
落石ももうなくなってたし、濁流も解消されていました。落石は誰かが取り除いてくれたのかな?ありがとう!!
晴れとまではいかないけど行きよりは全然天気が良かったので、周りの景色もバッチリ!
牧場になっている所にいる牛なんかも見えました(笑)。
西の方は遠くに西日が光る海なんかも見えて、すごくきれい。
西伊豆スカイラインから 道も本当にきれいで走りやすかったです。でも入ってすぐ辺りでうに夫と運転交代。
ずずーっと来た道を戻って、家に着いたのは17時くらい。
さすがにちょこっと疲れたけど、見る所がたくさんで楽しかった〜。
久々に純粋な「ドライブ」を堪能したかもしれない。
これで伊豆半島最南端は制覇!!
後は石廊崎の東側にある下田(そう、あのペリーが来た所!)にも行ってみたいかと思うけど、さすがに遠いかなぁ?
でもせっかくなので行ってみたいと思います!



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