中型・大型インコ・オウムの食生活について

私の基本的な考え方

シード中心の食生活の提案・・・・なぜ今、シード中心の提案をするのか。インコたちの豊かな暮らしを実現するために、考えて見ましょう。

ヨウムのカンタとゴンタの夫妻です。
現在、わが家のリビングで、手作りの大きな籠で、繁殖させようと、一番日当たりのいい場所に置いています。
この子たちの餌について述べてみましょう。
彼らはすでに、今年5歳になります。
いよいよ大人の仲間入りと言う年齢です。
巣箱も入れて、繁殖を試みてゆきますが、私の一番身近に日頃から接している大型インコです。
大型インコの食生活のモデルとして、提案いたします。
彼らには、基本的には、後で述べますが、ひまわり、麻の実、サフラワー、鳩の餌、鶏の餌、そしてハーリーのペレットをそのシーズンにあわせて与えます。


なぜシード中心の餌を与えるのか?
この頃、ペレットが多彩に豊かになりました。
アメリカやヨーロッパから輸入されてくるペレットが、
現在のインコ・オウムの飼育方法に革命的な変化をもたらそうとしています。
そのことについて、私なりにどのように考えているか、述べておきたいと思います。
私は、大型インコを飼いだしてもう30年になるインコ・オウムの飼い方では、極めて保守的な年代です。
かつては、相当誤った飼い方をしてきたという反省をこめて、ペレットの効用と問題点を指摘しておきたいと思います。
まずは、
ペレットの問題点から。
1、開発の歴史が浅くて、実証的な検証がなされていない。
2、業界にコンセンサスがないので、互換性がない。
3、安全性や添加剤についての規制がない。
4、開発が海外企業であり、日本の気候環境に適しているかどうか、
5、そもそも野生の遺伝子を極めて強く残すインコたちの本能に、単一のペレットが適しているのかということ。
6、犬と異なり、インコ類は優れた視覚、味覚、記憶力をもっています。
その優れた能力の活性化に、ペレットという無味乾燥な餌は有効ではないということ。
7、野生の本能による選択権を保障していない。
など、根本的なところで、大いに疑問視しているのです。

一方、
ペレットの効用面からいいますと、
1、掃除の利便性や飼養管理の合理性
2、総合的な栄養バランスが保障されていること。
3、病鳥の治療や偏食鳥の治療に有効であること。
4、繁殖期や雛の成長期に応じて開発されたものがあること。

したがって、私は、ペレット主導の飼養管理に疑問を持ちます。
相当の高い知能をもつインコたちは、ストレスも強く感じます。
この頃、若い愛鳥家の間に、シードからペレットへ変えさせることに、強い使命感を持っている人たちが多いように見受けられます。
私は、これをペレット信仰というように思います。
その命を飼い主に預けている鳥たちに、そんなに大きなストレスを与える必要があるのでしょうか。
ヒマワリだけで育てるような誤ったシード一辺倒もこまりものですが、ペレット一辺倒もこまりものです。
とにかくたくさんのシード類に、ペレットもその餌のひとつという与え方をすべきです。
鳥の年齢も大切です。犬には、赤ちゃんの時、成長期、中年期、老齢期とその栄養素の異なるドッグフードが用意されています。
鳥たちにはそこまで段階的に用意されていません。
しかも、鳥には繁殖期や換羽期というのがあります。そんな時には、高たんぱく質・高カルシウムの餌を用意する必要があります
また、日本の寒い冬対策の餌も必要です。
さらに、夏の高湿度対策も必要です。
こんなことをもっとしっかり考えて欲しいと思います。
ペレットの安全性に疑問
ペレット中心の餌に疑問に思うのは、根本的にインコたちの野生の本能、遺伝子に逆らって無理やりに人中心の考え方を押し付けようとする事です。
完全栄養食とメーカーはいいますが、ほんとにそうなんでしょうか。
あれほどドッグフードが豊富にあるのはどうしてなんでしょう。
いまだに完全栄養食と絶対信頼のできるものはないからです。
保存料、添加剤、着色料という危険なものも多いのです。
一方、シードも残留農薬、遺伝子操作の野菜やシードという問題もありますが、まだ安全です。
インコたちの選択権
もっと、インコたちに選択権を与えるべきです。野生の本能が確実に、身体がもとめるものを選びます。人の身勝手で餌を与えない事です。
とにかく色んなシードや果実、野菜を与えましょう。これは鳥の喜びです。
何にも知らないで育つ子は、能力を高める事は出来ません。
小さな小粒の餌を上手に殻を割って食べる能力は、舌の感覚を高めます。
色んな味を舌で見分ける能力が高まると、おしゃべりも上手になります。
これは、人の成長と一緒です。

今、ブームになろうとしているペレット中心の考え方に、警鐘を鳴らしたいと思います。その背後には儲け主義があることも気になります。
大型インコ・オウムの能力を高める食事とは?
彼らの能力を高めるための餌を工夫しましょう。
野生の本能をもつ鳥たちには、自然食志向でのぞみたいと思います。
だから、ミントやレモンバーム、青紫蘇などハーブ類は、わが家では自家産の物を与えています。
それから、オウム類は色の認識はすごいものがあります。赤い野菜や果物は、とっても好きです。わが家では夏は、ミニトマト、秋には柿です。
そんないろどりも鳥たちの食欲を高めます。
これは色が認識できない犬と異なるところですよね。


わが家で与えている大型インコ・オウムの食事について。

上の写真をもとに説明いたします。右の混合は、ヒマワリT、麻の実1、サフラワー1、鳩の餌1の混合です。
このシードを中心に、ペレットも用います。これは、飼育環境によって変えています。
右端の独自の混合餌に、写真左の
麻の実を繁殖期には倍量あたえます。
真ん中の
オート麦は、サザナミインコには適した餌です。時には、オウムたちにも与えます。
繁殖用に小屋では、ペレットの代わりに、
鶏の餌を入れて、少量の動物性タンパクを強化しています。
なお、オカメインコについては、稗、粟などの混合餌とひまわり、麻の実です。
ペレットについて

ラウディブッシュのハイエネルギーのミニ ハーリーのトロピカルオウムフード

上の写真のペレットは、比較的手に入れやすいものです。
では、どのような個体に入れているかと言いますと、ラウディブッシュのミニは、脱毛症に悩むオウムの金ちゃんのみです。
ハーリーのトロピカルオウムフードは、小さな籠で飼っているまだ、若い世代の大型インコやオウムたちです。


野菜や果物について

これは、基本的に毎日なんらかの果物ないしは野菜をあげています。
バナナ、りんご、ぶどう、、みかん、八朔など、できるだけ季節の旬のものをあげたいと思っています。
はかなり長い間畑で取ってきてすぐ与える事が出来るので喜びます。
野菜は、彩りの冴えたものをという基準です。しかも、自家産物もしくわ親戚などからいただいた安全なものにしています。
自家産のものも結構多いのですが、小松菜などの青野菜はほとんど自家産です。
もちろん無農薬です。
オウム・大型インコに最も喜ばれているものは、自然農法によってできた産物、ミニトマト、青紫蘇、ミント、ピーマンです。
他に、雑草類も結構喜んでいます。特に、ハコベネコジャラシが、中型にはとってもいい餌になります。
ハーブについては、ミントやレモンバーム、紫蘇、月桂樹などは適当な野菜になります。
最近は、畑で実のなる木を植えています。

その他の餌について
塩土、イカの甲などのカルシウムと塩分は必要に応じて、特に繁殖期には欠かさず与えます。

動物性たんぱく質についての考察
この問題については、まだまだ実証的な研究が進んでいるとは思えませんが、
わが禽舎では、繁殖期には大切な要素と考えています。
春になって、巣箱に入ろうと言う時期になると、大型インコやオウムには、食パン、卵黄、ミルワームを与えます。
とくに、ミルワームはオウム類が好みますので、繁殖期には必ず入れます。
さらに、最近は卵黄とパン粉をまぶしたような卵餌が売られていますので、サザナミインコなどの中型には用います。

脱毛などの病気に悩む子にも、この動物性タンパクは必要だと言う認識です。