私が奈良に引っ越してきてから精神的には楽になったけど、動きは悪くなっていった。家事がドンドン出来ず気が重くなり市役所に行ったけど、つれない態度で気持ちが沈んで主人と帰った。取りあえずここに書いていって下さいって言われて・・・・・。数日後、役所からの派遣できはった人が横田さんやった。いくら不自由でも私の頭の中には介護は老人の為のような感じを持ってたのでどうしても抵抗があった。そしたらそんな私にこう言ってくれはった。「篠原さん、介護ってその人がその人らしく生活出来る為のものよ。ヘルパーさんが入って生活が今までと変わっては意味がないでしょ?今をせめて維持するためのものです。それでなかったら意味が無いじゃないですか?みなさんいつも通りでいいんですよ。」私のモヤモヤはいっぺんにはれた。そうか、もっと気楽に考えたらいいんや。そうやな、できるできんは年関係ないよなぁって考えさせられた。お陰で、不思議なくらいスーッと介護に踏み切れた。一度会社を辞められて自分で会社を作りはった。この方らしい。でも、移れなかった。
その後、介護の線引きの問題で色々悩まされた。子供達とも話し合って、「前の横田さんはあかんの?」と数回言われた。子供も分かってるんや。そこで、今の生活に限界以上の物を感じ、又新たに前に進んだ。今はお陰様で気持ちも楽になり、楽しくさせてもらってます。お世話を掛けてます。これからが本当に大変になっていくと思うから、末永くよろしくお願いしま〜〜す。
2003年8月25日 yoshiko-chan