理由なき反抗



鑑賞日:2005年5月1日(18:00〜)
公演会場:大阪シアター・ドラマシティー
席:1階 10列
レポート:えりこ


※えりこが書いてる日記「Ninomiya Memory」の2005年5月2日(月)からコピーしました。



それでは2005年5月1日、18時公演の「理由なき反抗」のレポートをさせていただきます。
私の席は10列目でしてすごく見やすかったです。
出演者の方は肉眼で見えました。
レポートの中で舞い上がることがあると思いますが、抑え目に書きたいと思います。


舞台の装置は5月1日の二宮和也くんのWeb連載「ゲームニッキ」で
東京公演とは違うということが書いてあり、私は東京公演の舞台装置は
もちろん知らないので何が違うかはわかりませんが・・・。
とにかく大阪公演の舞台装置の第一印象は
“WEST SIDE STORYの舞台装置に似てる”ということでした。
全部が似てるわけではなく、レンガの部分だけです。
そして、半球型のドーム風で回転したります。
場面によって半周したり、一周したりしました。

舞台の上の両サイドにはスクリーンが。
ここでは英語で語られるのを日本語字幕で出演者が
舞台上で演技が出来ない合成したものが映し出されました。
その映像は堤さんらしい演出でした。
(「ピカ☆☆ンチ」の忠が弥生との子どもに「PIKA☆NCHI」を
歌う場面の演出が似たカンジのもの)


それでは舞台の話を書かせてもらいます。
私の中で「理由なき反抗」のテーマを個人的に考えました。

“孤独、そして生と死”

いかに生きることの大切さを学びました。
これからレポートを書くことで見れなかった方には想像してもらいたいです。


とある晩に紙袋を被った男たちがおばあさんの荷物を
引っ手繰りをし、警官に追いかけられるが捕まることはできなかった。
同じ晩にジュディ(貫地谷しほり)を売春しているエロ親父(龍坐)に
警官が発見し、すぐに連行される。
また同じ晩にプレイトー(豊永利行)が犬に発泡をしてしまい、警官に連行される。
またまた同じ晩にジム(二宮和也)は新しい町に引っ越してきた
すぐにお酒を飲み、道端で酔ってるとこを警官に連行されました。
そこではアドリブらしき演技が。
ジムは泥酔をしていて、近くにあったシンバルを持った猿のおもちゃを
見ながら不気味な笑いをし、おもちゃを眺めていました。
連行されるときにレイ主任(野添義弘)に引っ張られるジム。
レイ主任が『主役なんだからしっかりしろよ』で観客の笑い。
ここで二宮くんの風邪ですが大丈夫でした。
精一杯、やってくれたと思いますがこの後の公演で悪影響しないかが心配です。


それぞれ少年課に連行された3人は1人ずつ警察から事情聴取。
ジュディの事情聴取。エロ親父と売春しているとこを目撃され、
エロ親父『僕は20歳です』、レイ主任『オレと同じぐらいじゃないか』、
エロ親父『いえ、僕は18歳』、レイ主任『オレと同じハゲじゃないか』
・・・という面白い演技をしていました。
エロ親父は少年課から別の方へ移動され、
ジュディは事情聴取されるが答えないまま。

プレイトーの事情聴取。プレイトーの家政婦さん(大島蓉子)が
迎えに来て、プレイトーのかばい方が大変面白かったです。
家政婦さんのおかげでプレイトーは無事に家へ帰る。

ジムの事情聴取。泥酔したままのジム。シャックリをする姿が面白かったです。
近くにはジュディが。主任レイがジュディと話してるが、
タップダンスをしているジムを見て『ドタバタするな』との
面白いセリフで観客の笑いがありました。
けど、タップダンスを続けるジム。
ジュディは話をして帰らせてもらうことになりました。

その後にジムの両親(市川勇、長田奈麻)が迎えに来て
ジムは両親に反抗。両親はジムをなだめようとする。
一度、両親は外に出て行き、ジムは両親の口論を目撃。
ジムがなぜ、反抗するのか。親の考えに納得しないから。
レイ主任に自分の不満をぶちまけ、レイ主任は何かあれば話なさい
みたいなことをジムに言い、そして殴りたいものがあれば
近くにある椅子(と言っても白い四角の箱)を指差し、
近くにあった椅子を殴って壊したジム。
レイ主任は歩き、椅子に座ろうとしたが、ジムが壊した椅子に座り、
お尻がスッポリ箱の中へ入り、観客の笑いがありました。

話が終わり、ジムは両親と共に家へ。
そして、ジムは新しい学校へ通うことに。


ジムは新しい学校へ。
天文の教室へ行くためにすれ違ったジュディに声を掛け、
昨夜の話をしていた。そこへバズ(郭智博)率いる不良グループが現れ、
ジュディはバズの元へ。ジムとバズは睨みあい、その後、
ジムはバズに目をつけられることに。

天文の教室に着いたジム。
この場面では客席から見た右側の通路でパイプ椅子が置かれ、
ジムとプレイトーがそれぞれ座っていました。
ジムは昼食の袋を持ってその中にはなぜか豚マンが入っていて、
食べてるいるのをプレイトーが気づき、『飲食禁止』のことを話して、
袋を取り上げるプレイトー。
ジムはつまらない雰囲気をしていました。
舞台上ではバズ率いる不良グループもいて、話をしている2人に注意をする。

その後にジムとバズは睨みあい、ナイフを持ち、決闘へ。
ナイフを振り回す場面で2人の演技には圧倒しました。
ジムはバズに腕を切られ、怪我をするが、ジムはバズのナイフを落とす。
そこでは決着がつくが、また、その夜に
チキンレースの決闘をすることになり約束をするジムとバズ。


ここの場面かわかりませんが、プレイトーはジムと話し、
プレイトーは1人で誰かと会話。それに驚くジム。
プレイトーはもう1人のプレイトーと話していることをジムに話し、
プレイトーが孤独感に襲われることがわかります。
ジムと仲良くなるためにご飯を食べようとか誘うが、ジムは断る。
けど、プレイトーはジムの家の住所を聞くことで喜ぶ。


ジムは家へ帰り、父親に『生きることとは何か?』(だと思います)
の質問をするが、素っ気なくかわされ、ジムはまた1人悩む。
父親に何も言ってもらえないのが辛かったと思う。

ジュディも家へ帰るが、親に相手にされないで、
1人孤独に悲しむジュディ。
バズといても孤独感があるジュディは淋しかった。


そして、ジムとバズのチキンレースが。
そこにはジュディと不良グループとプレイトーが。
ここで二宮くんが真ん中の客席通路を上から下りてきて、
近くで二宮くんを見て、唖然としてしまいました。
ここでジムのアドリブがあり、『かもめ橋』という言葉がありました。
覚えてないのですがたぶん、プレイトーがチキンレースをする場所にいて、
その時に何かを言ったのですが覚えてなくてすいません。
ここでは客席からの笑いがありました。

ついに決闘へ。場所は崖。車に乗り、ギリギリに降りたほうが勝ちというもの。
ジュディがスタートの合図をするとチキンレースが始まった。
ジムはしばらくして降りるが、バズは服が引っかかり、
そのまま崖から転落し、2台の車は炎上した。
バズの死に悲しむ不良グループ。ジム、プレイトー、ジュディ。
警察が来るのを恐れ、不良グループは逃げる。
ジムはバズを殺したようなものだと思い、悲しく思う。
ジュディも死を目の前にして泣き叫ぶ。
3人もその後、別々に逃げる。


不良グループはバズの双子の兄に遭遇。
そこでバズが死んだことを兄に話し、兄は不良グループを占領するかのように
ジムの仕業だとし、ジムを捜すことに。
ジムの場所がわからない・・・そこでプレイトーを捜すことに。


ジムは家へ帰り、両親が車の転落のニュースを知り、
ジムは自首しようと話すが、両親は引き止める。
そこでジムが自分の悪くしたことを反省し、自首することを決意。
しかし、引き止める両親。結局、ジムは警察の方へ。

警察署に着いたジムはレイ主任に事件の事を話そうとするが、
レイ主任は不在であり、引き返すジム。
引き返したジムは途中でさまよっているジュディに遭遇。
ジュディがエロ親父にまた声をかけられ、阻止をしたジム。
ジュディはジムから不良グループといる無意味さを知り、
そして、お互いが孤独感に溢れてることを知り、
2人はプレイトーに教えてもらった隠れ家へ。

一方、プレイトーを捜しにプレイトーの家へ来た不良グループ。
そこにはプレイトーが。ジムがどこにいるか問い詰められるが、
家政婦さんが登場し、今晩の料理の大きな魚を持ちながら、
プレイトーを守ろうとヌンチャク風で戦う家政婦さん。
ここでは笑いが大きくなり、最後に不良グループを圧倒した
家政婦さんに大きな拍手がありました。

プレイトーはジムのことが心配になり、ジムを探しに。
そして、プレイトーを見つけたバズの兄率いる不良グループは
プレイトーを追いかけてジムを探すことに。


隠れ家に着いたジムとジュディ。
そこで2人の自分自身のことを話し合い、お互いが惹かれあい、
自分を新しく見つめなおすことにしました。
ジムは本当は殴りたくない。このことを聞いて本当はジムは優しい子。
プレイトーがジムとジュディを見つけ、
不良グループがジムを探してることを話すが不良グループがなぜか着いてきた。

プレイトーが人質になり、ジムはバズの兄と戦うことに。
拳で戦うが、ジムは自分を見つめなおすことで
最終的に武器を持つバズの兄。
そこでプレイトーが隠し持ってた拳銃でジムの兄を発泡。
ジムの兄は倒れ、小刻みに震えるプレイトーは逃げる。
プレイトーをジムとジュディが追いかけて、その後に警察がやってくる。

プレイトーはジムとジュディから隠れ『自分は殺してしまった』ことを
恐れるがジムの兄はまだ死んでいない。
けど、人に発砲をしてしまったことに恐れるプレイトー。
そこでジムがプレイトーが人殺しをしてないことを
熱く語り、プレイトーへの友情を見せた。
自分は1人じゃない。ジムやジュディがいることを伝える。
ジュディも壁をゆっくりノックするようなカンジで叩き、
ジムは『ジュディがまだ生きている心臓の音』と説明をし、
プレイトーに不安を与えないようにしている。
それはジムのプレイトーへの優しさでもあった。

説得したジムはプレイトーとジュディと共に外へ。
そこへレイ主任たちが待ち伏せていて、プレイトーが拳銃を持っていることに気づく。
レイ主任たちはプレイトーの用件を聞き入れるが、
プレイトーがまた混乱してしまい、警官の1人がプレイトーに発砲。
プレイトーは倒れ、そこに居合わせてる家政婦さんはプレイトーに元へ行き悲しむ。
そして、ジュディ。もちろん、ジムも。

プレイトーが拳銃を持っていることに警官が
プレイトーが撃つだろうと撃ってしまうが、
プレイトーの拳銃には弾がない。さっき、こっそりとジムが弾を抜いたのだ。

なぜ、子どもたちが反抗するのか。
レイ主任は『理由なき反抗』と強調する形で言いました。
最後に舞台上ではジムが1人になり、プレイトーの死を悲しむ叫びをあげました。
友人の死を受け入れられないかのように。


レポートでは伝えることができなかったかもしれませんが、
とにかく生と死、孤独をテーマにしたものだと思いました。
私の年齢に近いジムたちの気持ちがわかります。
年齢関係なしに友情がどういうものかがわかる人はわかると思います。
とにかく孤独・・・親にも相手にされないことが悲しい。
生・・・死んだ人のためにも生きないといけない。
死・・・殺してしまった人が仲が悪くても悲しい。
昔から人は他人の命を考えないで、簡単に殺してしまうことがある。
最近でもそう。この時期にこの舞台があって本当に良かったと思う。
笑いはあったけど、感動し涙を流す人が多かったです。
けど、私は舞台やコンサートで涙が流せない。
なぜかはわからない。感動してる表現ができなくて悔しい。
けど、気持ちはすごく感動しました。
この舞台では共感できる部分がたくさんありすごいものでした。


そして、堤さんらしい演出がたくさんありました。
アドリブらしきセリフがたくさん。
関西の名所の名前を言ったり、関西弁で話したり、
前々から稽古してないものが大阪公演であったのかやってくれました。
また長井秀和さんの『間違いない』のネタも使われました。


面白い場面もたくさんあり、たくさん笑いました。
私の中で最高なのは家政婦さんの不良グループとの戦いですね。



カーテンコールについて。
大阪公演初日にも関わらず4回もありました。
1回目は最後のジムの叫びで締めくくり、スポットライトが落ちて、
明かりがついてから二宮くんが立ち上がり、お辞儀をしました。
そして、全キャストが集合し、全員でお辞儀をしました。
ここで少しの方が早くもスタンディングオベーション。その中には私も。
一旦、キャストが舞台裏へ帰りますが拍手は鳴り止まず。
2回目はキャスト全員が出てきてくれて、
ここで『ありがとー』や『ニノー』の声援がありました。
ニノが大きな声で『ありがとうございました』と言ってくれて、
ますます会場は拍手が大きくなりました。
キャストが舞台裏へ帰りますがアナウンスが鳴ってるにも
関わらず拍手は鳴り止まず。
3回目は二宮くんが走ってきてお辞儀を深くしてくれて、
その後に全キャストが登場してくれて、深くお辞儀をしてくれました。
ここでもたくさんの声援がありました。
キャストが舞台裏へ帰りますが帰る際の豊永くんのお手振りが可愛かったです。
そして、二宮くんも小さくお手振りをしてくれて可愛かったです。
またアナウンスが鳴ってるにも関わらず拍手は鳴り止まず。
4回目は二宮くんと郭くんが最初に登場。郭くんはジムと同じ赤いジャケットを着用。
2人が『どっちがジム!?』という表情をし、会場を笑わせてくれました。
その後に全キャストが登場してくれて、全キャストが笑顔。
野添さんが郭くんジムに手を差し伸べ、『偽ジムじゃん!?』という
表情をし、二宮くんに手を差し伸べました。
また、ここで二宮くんが大きく『ありがとうございました』と言ってくれました。
全キャストが舞台裏へ帰り5月1日、18時公演の「理由なき反抗」は140分で終了しました。


次は出演者の感想。(長いですがもう少しで終わらせます)
まずは大島蓉子さん。すごく面白かったです。
何度かドラマで見ましたが、舞台では必要な方。
とにかく不良グループとのやりとりが面白かったです。
出てくる場面では面白いのが多かったです。最高でした。

次は野添義弘さん
あの「ピカ☆ンチ」のエロ教師とは全く違います。
正直、かっこよかったです。二宮くんとのやりとりも最高でした。
稽古中の殺陣は見たかったですね。
真面目なシーンではすごくかっこよく、面白い場面では面白かったので、
ベテランの演技でもあったと思います。

次は豊永利行くん。二宮くんの「ゲームニッキ」で書いてあるとおり、
風間くんと雰囲気が似てました。けど、私の中では昔の滝沢くんに近いのがありました。
たぶん、キッチリした衣装を着てたのだと思います。
演技はまた風間くんに近いのですが可愛らしかったです。
面白い場面では笑わせてもらいました。
演技を見るのは初めてで、豊永くん自信を知るのも初めて。
この方はどちらかというと舞台で活躍してほしい。
舞台でこれからたくさん出る予感がします。
個性的でたぶん、これから幅が広がるかなと。
小刻みに震えるシーンが一番印象的だったと思います。

次は郭智博くん。「Stand Up!!」で見たことがありますが、
今回のバズ役で雰囲気がまた違いました。
二役をした郭くんはすごくかっこよかったです。
不良グループのリーダーらしい雰囲気もありました。
ジムとの殴り合いのシーンでは迫力があり、圧倒されました。

次は貫地谷しほりちゃん。「H2」で見たことがあり、
映画「スィング・ガールズ」の活躍は知りませんでした。
ツーンとした場面があったジュディだけど、
あとでは優しい笑顔になったジュディが上手かったと思います。
また、個性的な演技で引き寄せてくれました。
そして、衣装が1950年代でもあり、現代の人では似合わないものが
貫地谷しほりちゃんは似合ってました。大人っぽかったです。

最後に二宮和也くん
見ている間はずっと『やっぱりニノの演技は好きだ』と思いました。
見た瞬間から思ってました。感動をもらい、笑いをもらい、
ニ宮くんの演技には引き付ける魔力があります。誰もが認める演技。
プレイトーが死んだ時は涙を流していて、
特に怒るとこや叫ぶ場面では鳥肌が立ちました。
誰もがビックリする圧倒感。
迫力があって、すごかった。
今回は客席内で二宮くんの近くを見れて嬉しかった。
近くで見た時はあんぐりしてしまいました。
あの真剣な眼差しは今でも頭の中に残ってる。
ニ宮くんの演技は私を虜にしてくれました。
嵐としての二宮和也くんも好きだけど、
俳優としての二宮和也くんも好きです。あの演技が忘れられないほど。
これから二宮くんの舞台があるときはどこでも駆けつけたい。
そう思いました。



最後に舞台でのマナー。今回は大きいことはないですが、
またもたまたまなのか隣の人が行儀悪かったです。
友達と途中で話したり、足を組んだり、あてくの果てにハダシになって
椅子に足を乗せる行為が隣の席としては見苦しかったです。
周りに迷惑をかけるかけない部分もありますが、
舞台を見ることとして本当に行儀が悪いと思いました。
舞台でも舞台なりの行儀があると思います。
その子は高校生か大学生ぐらいの人でショックでしたが、
これから舞台を見に行くような人はこのようなことをしないでほしいです。


それで疑問に思ったことが一つ。
カーテンコールの時は叫んでいいのか思いました。
もし、イヤな人がいればもちろん迷惑になりますが、私は叫んでしまいました。
けど、叫ぶ時はタイミングを見計らって叫びました。
今、思えば『ニノ』と呼ぶのは他の出演者やファンの方に
失礼なのかな・・・と考えたりもしました。
『ありがとう』はまだましかもしれませんが。
私の場合はタイミングと呼び方によっていいと思いますが、
もし、意見がある方は書き込みしてくださったら嬉しいです。



だいぶ長くなって申し訳ないです。
読んでくださった方は大変、お疲れ様でした。
読みにくいレポートを読んでくださってありがとうございました。
次は松本潤くんの主演舞台「エデンの東」をレポートしたいので
またそちらの方でもよろしくお願いします。
それでは、今回のレポートを終了させていただきます。





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