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ホームページ編集室 (Since 1995)

 当サイトは,1995年大阪電気通信大学情報工学研究室のサーバーに初版が開設された考古学・古代史関係では,わが国でもっとも長い運用実績をもつ純学術的なサイトです.2007年に民間のサーバーに移行し,独立系の前方後円墳研究会が管理・編集を行う形態に変わりました.2007年を本ホームページ第2期版のスタートとしています.その後,前方後円墳研究の進化や調査資料の充実を背景に,コンテンツの飛躍的な充実をはかるとともにページデザインを一新し,2016年11月末日をもって第3期版をリリースしました.

 古墳時代のシンボルたる前方後円墳は,日本古代を代表する巨大な文化遺産であります.日本固有のデザインと土木工学技術によって生み出された最古のメイドインジャパンとしての前方後円墳は,単なる古代史の情報源としてのみならず,古代日本人の独創性と高度に熟成した技術水準が結実したモニュメントとして,世界に向け誇りをもって情報発信すべき存在なのです.こういった視点を大切にしながらページの改訂・編集を続けていきます.

 ホームページの進化のためには,訪問者・読者のみなさんの協力が不可欠です.ご質問やご意見は大歓迎です.お気づきの点がありましたら,遠慮なく下の通信フォームボタンをクリックしてご一報ください.メールで回答をさしあげます.




      
■ 前方後円墳研究会代表(小澤一雅)のプロフィール
     
    略歴

1942 大阪市で生まれる.
1961 大阪府立高津高校卒.
1966 大阪大学基礎工学部電気工学科卒.
1972 同上大学院博士課程修了.工学博士.
1972〜2013 大阪電気通信大学勤務.
同上期間中の国内外活動(着任順):
    英国シェフィールド大学工学部研究員,
    国立民族学博物館共同研究員,
    人文系データベース協議会議長,
    前方後円墳研究会代表,
    国立歴史民俗博物館共同研究委員,
    ほか.
 もともとの専門は工学,とくに情報工学(パターン認識).30代のはじめに偶然前方後円墳(仁徳陵)の実測図に出会い,その人工的で完璧なシンメトリーに驚くとともに,「これは情報工学の立派な研究対象になる」と直感した.以後,前方後円墳の実測図にもとづく墳丘のパターン分類を手はじめに,情報工学的方法を試行しつつ前方後円墳研究にのめり込んでいった.
 幸運にも,考古学・古代史の専門家の先生方(末永雅雄,上田宏範,吉田晶,都出比呂志ほか諸先生)との交流も生まれ,前方後円墳研究においてご指導をいただく機会に恵まれた.
 気がついたとき,工学分野の人々との研究交流は希薄になり,考古学にどっぷりの自分を発見した.まさに「ミイラ取りがミイラになる」を実践したこととなった.このあたりから,「開き直り」の姿勢で前方後円墳に没入し,いまにいたっている.



                 
■ 一般市民・学生向け講演活動
前方後円墳研究会の啓蒙活動の一環として,小澤一雅代表は,考古学や歴史学に関心をもっておられる一般市民・学生のみなさんを対象に,機会があれば,講演活動を行っています.この件についてのお問い合わせは,上の通信フォームボタンを使ってご連絡ください.下記は,最近の講演活動の事例です.

  2007年8月19日 講演「前方後円墳の形を考える」(特別展『考古学とコンピュータ』の講演会),吹田市立博物館.
  2010年9月29日〜2011年1月19日 講義「卑弥呼は前方後円墳に葬られたか−邪馬台国九州説の新展開−」
    (市民+学生講座),キャンパスポート大阪(大阪駅前第2ビル4F).
  2014年11月1日・2日 講義「コンピュータで古代を探究する」(市民+学生講座),放送大学和歌山センター.
  2016年12月17日 講演「卑弥呼と前方後円墳」,伊丹市立博物館友の会.
  
  
■ 小澤一雅代表の著書・訳書
  1987 小澤一雅・及川昭文(共訳)『数理考古学入門』(原著:Clive Orton "Mathematics in Archaeology"), 雄山閣.
  1988 小澤一雅 『前方後円墳の数理』,雄山閣.
  1995 小澤一雅(訳)『考古学における層位学入門』(原著:Edward Harris "Principles of Archaological Stratigraphy"),
           雄山閣.
  1999 小澤一雅 『パターン情報数学』,森北出版.
  2009 小澤一雅 『卑弥呼は前方後円墳に葬られたか』,雄山閣.
  2011 小澤一雅 『情報理論の基礎』,オーム社(1980年刊の国民科学社版の再刊).