キセル
乗降駅付近の切符・定期券を使い、運賃をごまかす不正乗車のこと。
「煙管」(きせる)とは、刻みたばこを吸うための道具で、中間は竹でできた素通し状態。これを不正乗車にたとえたものです。
最近では、鉄道会社の改札機の性能もあがって対策もかなり徹底しているので、
以前ほどの数はなくなったと言われています。
昔は、「入場券」や「1区間だけの切符」が駅の周辺によく落ちていました。

 不正乗車、といえば・・・

  同じく不正乗車の意味で「薩摩の守」(さつまのかみ)という言葉があるのをご存じですか。
  私の愛読書「平家物語」にでてくる平家の大将に、
  薩摩の守、忠度(ただのり)という有名な人物がいます。
  その「ただのり」からとった表現です。
  和風で、機知に富み、教養あふれた味わいのある表現ですので
  個人的には、「キセル」よりも「薩摩の守」という表現の方が好きです。

  ・・・いやいや、不正乗車という悪事の意味の言葉に、教養も味わいもないですよね(笑)