老舗(しにせ)
先祖から、何代にもわたって、さかえているお店のこと。
 「為似す(しにす)」という動詞が語源です。まねする、という意味で、先祖から伝わる家業をそのまま受け継いでいくことをいいます。「老舗」という漢字は、あとから意味を考えたあて字です。
しにせ、という言葉には、単に古くからの店、という意味だけではなく、
ずっと築いてきた店の信用やお客を大切にする心を含めて使います。

 あて字、といえば・・・

 
 あて字は読みにくい。「老舗」を「ろうほ」と読んでしまう人も多いでしょう。
  漢字の読みは難しいものがたくさんありますが、
  たとえば「服部」という漢字の読みは難易度はかなり高いのに、
  おとなならばほとんどの人が読めます。
  「大人」も「おとな」と読める人が多いと思います。
  つまり、漢字の読みの難しさは、どれだけ使われているか、という使用頻度なのですね。

  「月極駐車場」を「げっきょくちゅうしゃじょう」と読んで、
  「日本中どこにでもあるすごい駐車場の会社だな」と思ったり、
  バスの時刻表にある「10分毎」を「じゅっぷんまい」と読んでしまったり・・・
  漢字にまつわる笑い話はほんとうにたくさんあります(笑)