けちがつく
 縁起の悪いことが起こること。良くないことが起こって物事がうまくすすまなくなったこと。
 「けち」とは、縁起が悪いとか、景気が良くない、という意味の「怪事(けじ)」(あやしげなこと)から生まれた言葉のようです。不吉なことや、貧弱なこと、金を出し惜しむ様子も「けち」と言います。

 地方によっては、ひとだまや、人の悪口のこともいいます。
「怪知」という漢字をあてて、「けちをつける」とも使います。
縁起が悪くなるようないやなことを言ったり、
わざわざ欠点をみつけて、けなしたり、難癖をつけたりすることです。

 けち、といえば・・・

  お金持ちはケチだ、とよく聞きます。
  以前、テレビで「大阪一のケチ社長」という番組をしていて、
  倹約を重ねて、こがねをためて、大きな財産を築いた人が紹介されていました。
  その人の話で意外だったのは、人づきあいにはお金を惜しんでいなかったことです。

    「物に関しては、思いっきりケチってます。
    ティッシュは町で配られているやつを使って、自分では買いません。
    2枚重ねは1枚にはがして使います。
    しかし、人づきあいではきちんとお金を使います。
    ケチ、というのは無駄金を一切使わない、ということです。
    人とのつきあいは自分にとってかけがえのない財産です。
    そこをケチるのは、人の生き方としてまちがってるんとちゃいますか。」

  私の方が、ずっとケチな考えを持っていたのです。
  なのに、お金が貯まらない・・・(笑)