タイマン
 一対一でけんかや勝負をすること。
 古代中国で、お互いが相手に腹を立てることを「対懣(たいまん)」と言いました。日本語的に直訳すると「相手に対してもだえる」という表現です。それが、日本に伝わりました。

 一般ではほとんど使われることもなく、国語の辞書にすら載ることもなく年月を経てきたようですが、「マンツーマン」という英語の響きと共鳴して「対マン」と理解され、隠語として使われるようになったと思われます。
「対懣をはる」とは、なんとも歴史と伝統のある漢語だったのです。
国語学者にもあまり知られていないような言葉を
不良の若者たちが伝えてきたなんて。

 けんか、といえば・・・

  「そんなん、おとなやからってズルイ!」という若い子に
  「おまえらも学割ズルい!」と言い返したことがあります。
  
  「同じように電車に乗ってるのに定期代安かったり!
   パソコンソフト買ったり、携帯電話の契約するときに安かったり!
   悪いことしても、新聞に実名が載らなかったり!」

  と立て続けに、ムキになって文句を言い返しました。
  ・・わけのわからないことで反撃をくらったので、向こうもしどろもどろ。
  苦し紛れに
  「そんなん、自分だって子どもの時そうやったんやろ?!」
  と言ったものの、 

  「・・それやったら、おまえらだっておとなになるまで我慢しろ!」

  最後には
  「おとなのくせにムキになって。もっとおとなになったほうがええで。」
  と言われてしまいました(笑)