故事成語

千里眼
 光州の長官楊逸(よういつ)は、大衆を愛する正義感の強い人物でした。横暴な態度や、法を守らない者が大嫌いだったので、部下が出張するときには不正な接待があってはいけないからと全員に必ず弁当を持たせる徹底ぶりでした。そして、何かが起これば、善悪の判断よく素早く対応する、立派な人物でした。

 部下の中には「楊君は、物事をよく見通して決断力もあり、なによりも我々部下を信頼してくれている。」という評判がたち、「楊君は直接目が届かない所などないようだ。はるか遠い千里の先であってもきっと我々のしていることはお見とおしだろう。人の上に立つ人はこうあって欲しい。」といつも語り合っていた、ということです。
■ ずっと先のことまで見とおす能力。

<例> 先輩の千里眼のおかげで、事前に対処することができました。