故事成語

破竹の勢い
 晋の武帝は、南方にある呉の国を滅ぼそうと軍隊を南下させました。しかし、戦いは思ったように進まず、もう一度作戦を練り直す軍法会議が開かれることになりました。会議では撤退論が多数を占めましたが、将軍の杜預(とよ)は熱心に進軍を勧めました。

 「今、我が軍の士気はとても高まっています。たとえて言うならば、竹を割るようなものです。竹は最初の一節を割ると、あとは一気にすっぱりと割れて裂けてしまいます。これから一気に攻め込めば、あとは何も手を施す必要はないでしょう。ぜひ今、攻め込むべきです。」

 杜預の意見にしたがって進んだおかげで、晋は一気に呉を滅ぼしました。そして、天下の統一を成し遂げることができたのです。
勢いが激しくて手の施しようがない。

<例> あのチームは破竹の勢いで勝ち進み、とどまるところを知らないようだ。