故事成語

水清ければ魚棲まず
 全く濁りのない清らかな水の中では、エサとなるものがないし、危険なときに身も隠せないので、魚は棲(す)みつきません。それと同じように、とても賢くてまっすぐな性格の人はあまり好かれず、なかまができません。

 昔のすぐれた君主は、冠から飾りの玉を垂らして自らの目と耳を隠していました。それは、自らの賢さを他人にさらけ出すのを避けていたのです。
■ あまりにまじめで清らかな考えを持っていると、他人から好かれない。

<例> 社会では、水清ければ魚棲まずといわれるように、許される範囲での寛容さも必要なのです。