三権分立=三すくみ
                    2022.9.2 東山裕一


三権分立の仕組みは民主主義政治の基本で、小学校の社会教科で習います。3つの組織がお互いけん制し合う、三すくみの関係は、その時なんとなくわかった気になりました。でも大人になって政治の実態をニュースで見聞きするにつれ、だんだんわからなくなります。

司法(裁判所)の位置づけ・役割はわかっても、立法(国会)と行政(内閣)の関係がなかなか理解しにくいんです。国会議員は国民選挙によって選ばれるのはいいとして、どうして第一党の代表が行政トップ(内閣総理大臣)になるのでしょうか。議院内閣制というらしいのですが、これって三権分立と言えるのでしょうか。
アメリカのように行政トップの大統領を、議会選挙とは別系統で選ぶ大統領制なら、少なくとも形式的には三権が分立しているように思えるのですが。

議院内閣制や大統領制は一応、中学社会(公民)で習ったようですが、他人事として頭の上を通り過ぎ、成人してからでも真剣に考えることがありません。
世界には、民主主義国とは対極の専制主義国家が今もたくさん存在します。日本が、無頼漢国家からの侵略を受けず、末永く存続するためにも、子供の頃から国際感覚を身に着けることが大事だと思います。
近年の投票率の低さは危機的です。政治的無関心は自分たちの生活、ひいては国の存立を脅かすことを自覚しないと、我が国の将来が危ないです。
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