あいさつから始めよう
                    2002.4.20 東山裕一


社会全体がぎすぎすしている一因に会話の欠如があるように思いますが、その会話はあいさつから始まります。 あいさつは人間関係の基本です。 家庭では子供が小さいときから、あいさつをすることを習慣付けでほしいものです。 これは学校でなく、家庭で教えることです。 あいさつが"自然に"口から出れば、人間としての最低ラインは確保できると思います。
 おはよう こんにちわ いってきます ただいま ありがとう すみません いただきます ごちそうさま さよなら おやすみ...

「ありがとう」と「すみません」は混同しがちです。 何かほどこしを受けたときに「すみません」と言いがちですが、本来はやっぱり「ありがとうございます」と言うべきでしょう。  「感謝」とは「謝りを感じる」と書くし、中国語でも「謝謝」と言うくらいですから、この二つは近い概念であることは違いないですが区別するべきだと思います。 だって、「すみません」と言われるより「ありがとう」って言われる方が気持ちいいと思いませんか。

アメリカでは「I 'm sorry」を軽々しく口にしないということを聞きます。 あとで裁判にでもなったとき、「あの時、非を認めたじゃないか」と言うことになるからだそうです。 でも最近どこかの州の法律で、交通事故を起こして最初に言った「I'm sorry」を根拠にその人の非を責めることはないと明記されました。 素直な人間的感情の方を大事にすべきということでしょう。 いいことですね。

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