なぜこの教科?
                    2009.7.19 東山裕一


われわれの年代が小学校時代に習った教科は国語・社会・算数・理科と音楽・図工・体育・家庭・道徳を合わせた9教科、中学になると英語が加わって10教科でした。その後どう改定されたか詳しくは知りませんが、基本的には変わっていないと思います。

なぜこれらの教科なのか、文部科学省の教育指導要領などの難しい資料に書かれているのだ思いますが、独断ながら私の見方で整理してみました。「国語」で学ぶ詩歌などは芸術の領域(文芸)に近いでしょうし、バレエなどの境界的な分野はたくさんありますが、全体的にはこんな感じではないでしょうか。
この図であえて対応づければ、左上と左下が理系、文系で、右上と右下が芸術系、体育系ということになるのでしょう。「社会科」はこれらすべての上に乗っかり、人間活動のあり様を学ぶ総合的な学問だと思います。ちなみに「社会科」は文系に分類されますが、ここでは深入りしません。

最近、人間として基本的に身に着けていなければならない下半分について、不完全な人が多いように思います。国語力は、自分の頭の中を整理して、言いたいことを簡潔に正しく相手に伝える技術で、思考の基本であり社会生活の根本です。「道徳」については大枠議論ばかりしていて、大事な中身を教えられていないのではと危惧しています。これについては学校教育だけでなく家庭教育にも責任があると思いますが。
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