"〜だったり、とか"
                    2022.5.22 東山裕一


どうして語尾をぼかすのでしょうか。最近では若者に限らず、街でもテレビでもよく耳にします。そのたびに「はっきり言えよ」と思うのは、私だけでしょうか。

「だったり」はもともと、「行ったり来たり」、「猛暑だったり豪雨だったりの異常気象」のように複数の動作や選択肢を並べるための表現で、ひとつだけ挙げる場合には使いません。たぶん心の底に、断定したくない、他にもあるかもしれないし柔らかく言いたい、ということがあるのでしょう。
さらにそこに「とか」をつけるとなると、どこまで自信がないのかとイライラしてきます。

何か言った後に、「〜みたいな」を口癖のようにつける人もいますが、同じ心理でしょう。
こんな言い方を連発する人にならないために、日ごろから自分でしっかり考えて意思表示できること、そしてお互いの意見の違いを認めること大事だと思います。

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