eメールのマナー
                    2025.6.12 東山裕一


インターネットが世界に広まり始めたころ、キラーアプリ(最大の用途)は、何といっても「e-mail」でした。

従来のハガキ・手紙は、投函してから配達に数日かかります。また電話は即時性がありますが、相手が取り込み中や不在のときは、掛けなおさなければなりません。それらに比べ、電子メール(e-mail)は、「すぐに届いて、かつ手がすいた時にゆっくり読める」という、素晴らしい特徴があります。往時、郵便配達のことを、カタツムリ(snale)みたいにゆっくり移動するという意味で、スネールメールと揶揄されました。

e-mailが使われ始めた40年程前、使い方やマナーに関する問題がいろいろ起きました。
・面と向かってなら言わないような、不快な表現を使ってしまう(特に夜中、一人興奮して書いている場合)。
・送受信者間だけのやり取りならさほど問題ないことが、第三者にcc送信したために話がこじれる。

当時、ネット上でのエチケットという意味で、「ネチケットを守ろう」などと言われました。最近、かなり改善されてきたように思いますが、スマホが若い世代に普及してきて、新たな問題が起きています。「メールが来たら即レスポンスしなくては」という焦る若者が多いみたいです。
本来、e-mailはすぐに読んで返事すべきものではありません。私の常識では、1日以内に読んでくれればいいという感覚です。なのに、最近の子供・学生の間では、返事が遅いことが原因で仲間外れされたりすると聞きます。

スマホは是非、賢く使ってください。決して、考え事を中断してまで対応するべきものではありません。気になって仕方ないというのでは本末転倒です。
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