ニュートン万有引力
                                         2001.5.2 東山裕一


「ニュートンは、りんごが木から落ちるのを見て万有引力を発見した。」

この有名な話が、どれほど現実のことか知りません。 別にりんごでなくても、落ちるものは毎日目にしていたはずです。 でも、毎日「ああでもない、こうでもない、どうしてだろう」と、そればかり考え続けているとき、ほんのちょっとしたきっかけでいい考えがひらめくことは、われわれ凡人にもあることです。

高校の化学で悩まされた亀の甲、「ベンゼン核」の発見ストーリを知っていますか? 炭素原子6つが六角形の輪になり、それぞれに水素原子が1個ずつつながっているやつです。 炭素原子の手は4つ、水素は1つであることはわかっていたんですが、炭素、水素各6個をどうやれば手を余らせないでうまくつなげられるか、発見者ドイツのF.ケクレは悩みに悩みました。 仕事中うたた寝したとき夢に、自分の尻尾をくわえている蛇をみて、丸くつながるベンゼン核を思いついたといいます。

人間、まず疑問、課題意識をもつことが大事ということですね。 そうすれば、それを解決する方法を考え始めるし、考えていれば何かのきっかけで良いアイデアも浮かんできます。 それほど大げさでなくても、身の回りの当たり前のことでも、「なぜ?」って考えて見ませんか。
 大発見があなたを待っているかもしれません。
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