memo
  2005.4.1 
もくれん

実家の木蓮の花が満開でした。
三月最後の日は、大荒れでした。
「顔を見るだけでイライラする」と大切なひとに言ったくらいでした。しかもその相手は、ホビットさんでした。顔を見るたびに怒鳴り散らしていました。あまりに荒れているし、車の給油に行きたいと思っていたし、JAFの振り込み期日だったし、何とかココロを整えて出かけることにしました。実家にも行こうと思っていました。そこで先ず、実家に電話をしました。母に「怒鳴ってばっかり…」と言うと、ホビットさんが可哀想だと言いました。確かにその通り。大切なひとの体調は日に日に辛そうだし、行き場のない気持ちが、どんどん蓄積している感じ。準備をして、車に乗り込むときに、ホビットさんをギュッとしました。とっても良いにおいがしました。とても愛おしいと感じました。見るだけでイライラする存在になってしまった、そんなホビットさんのにおいは幸せがいっぱいでした。「ごめんよー」そう言いながら、車を運転しました。
自分は幸せなんだなぁ。何でも言えてしまえる夫がいて、実家にもほいっと帰れて。
大切なひとは、ホビットさんに対するこんな気持ちでさえ「そっかぁ」と聞いてくれました。言葉にすると何だか、自分の思いとは違う気がしました。ホビットさんを嫌いになったわけではないんだって。ただ、自分が疲れてて、ちょっと休憩したいだけなんだって。そういう気持ちを、大切なひとは分かってくれているようでした。実家に遊びに行ってはどうかと言ってくれました。
実家には父と母がいました。弟は仕事に出ていました。いつも通りの父と母でした。ホビットさんも、楽しそうにハッサクを食べたりしていました。
実家にいたのは数時間でした。実家に行く前に、ユニクロでぶらぶらしていました。気分を晴らすために、洋服でも買おうと思ったのです。ズボンを買おうかと、何本か試着しました。でも、予想以上に太ってしまっていて似合うモノが見つかりませんでした。結局、買うことをあきらめました。
この日の朝、テレビでモデルのはなさんを見ました。とってもキュートで大好きです。あぁ、こんな人になりたいなぁ。いつもほんわか楽しげだもの。
実家の木蓮を見て、そんなことを思いました。内面はぼちぼち…何とかするにして。先ずは、骨盤の矯正でもするかなぁ。
春だしなぁ。かわいい服も着たいしなぁ。
  2005.3.30 
三度目

大切なひとが風邪をひいた。
この冬、三度目なんです。はぁ〜…新婚当時は風邪をひかなかったのに。やっぱりこれって、責任あるんだろうなぁと思っています。どうしてもホビットさんに手がかかるので、色々なところで手抜きがあって。
ホビットさんに対しても、最近悪い母親だなぁと反省しているのです。怒鳴っちゃうことが多くなっています。大きな声を出して、荒っぽい言葉を吐いて、ホビットさんを怖がらせて、良いコトなんて全くないのに。それどころかかなり悪影響です。ちょっとストレスがたまり気味です。鼻炎もひどくなっているし。
誰のせいでもないよなぁ。強いて言えば、自分のココロ次第。
笑顔いっぱい、家族の太陽のような存在でいたいとは思うのに…。
大切なひとの風邪が早くよくなりますように。
  2005.3.26 
お子様ランチ

結婚式&披露宴に行って参りました。
ものすごく緊張していて、眠れぬ夜を過ごし、お腹の調子は悪くなるし、大変な思いをしましたが、帰宅した今では「ステキなウェディングに出席できて良かったぁ」と思っています。


チャペル前のふかふかソファにご満悦。

ホビットさんは「花嫁にブーケを渡す」という大役を見事に成功させてくれました。自分で歩いて行くことは不可能だと思っていたのですが、あれよあれよという間に、スポットライトをあびて、トコトコと…。母親の我は、歩き出した我が娘の背中を見送りました。事前に会場の外で待機しているときには、花束を持って何度か練習をしました。「どーじょ」「あーとー」と言ってみたり、「あかん」「あかん、もー」と花束を渡さないような素振りもしていました。それが、扉が開いて会場の暗さと花道のまぶしさに、ホビットさんは吸い込まれたようでした。花束を渡すときには硬直していましたが、渡したあと「ま〜まぁ〜」と泣き出してしまいました。我は、すぐにでも行って抱きしめたい気持ちをグッとこらえて、身を隠していました。姿が見えれば、大泣きしてしまうと思ったからです。ホビットさんはすぐに泣くのを止め、写真撮影に応じました。
我の元に戻ってきたホビットさんは「ママ〜♪」と言って抱きつきましたが、泣くことはありませんでした。(ホ)「あーとって♪」(我)「そう、ありがとうって言ってくれたの〜♪」(ホ)「プーさん♪」(我)「そう、プーさんもらったの〜♪よかったね〜♪」花束を渡したあとプーさんのぬいぐるみをもらったのです。(ホ)「パパ、パパ♪」(我)「そう、パパといっしょに行ったのね〜♪」(ホ)「いっしょ、いっしょ♪」何と、清々しい表情でしょう。自分はママがいなくても、ちゃんとお花を渡せたんだってコトを楽しそうに話してくれました。我は、愛おしくて何度もホビットさんをぎゅってしました。
大切なひとは、我が行かなかったことを指摘しました。親戚の方も「行ってあげたら?」と言って下さいました。でも我は、行かなくて良かったと思っています。大切なひとも、ホビットさんの誇らしげな顔を見て「こうやって成長していくんやろうな…」と、つぶやきました。
ホビットさんは、またひとつ大きくなったような気がします。ホビットさんの様子を見ていた我は、ほろりと泣いてしまいましたが、こういう涙はいいものだなぁと思いました。大切なひとの従姉妹さんの結婚式で、自分の一歳七ヶ月になる娘の姿を見て泣くなんて…不思議な気分でした。


リーガロイヤルホテルのお子様ランチ。

この海老フライが、この日の料理の中で一番美味しかったです(笑)一般庶民の舌ではこのくらいしか分かりませぬ…。
           
    
La garconne...