Keeleyの看板商品の一つであるDS-1 ULTRA Modのレビューをさせていただきます。
DS-1 ULTRA ModはSteve Vaiのリクエストから生まれた商品です。基本はBOSSのDS-1ですが、コレにはミニスイッチとパネルの「Tone」標記の「o」の箇所がくり抜かれ、クリッピングメーターとなるLEDが追加されており、モードが2種類あります。 追加されているミニスイッチを下に下げると、商品名でもある「ULTRA Mode」、上に上げるとJoe Satriani仕様の「Seeing Eye Mode」となります。
音の傾向ですが「Seeing Eye Mode(SEM)」の場合は歪みが深いレベルまでかけられるようになります。ノーマルのDS-1とは全く別物で、きめが細かく、かつ芯がある非常に綺麗な歪みが特徴です。Satrianiも実際に使用しており、市販されているサンフランシスコ・ライブCD/DVDの音を聴けばニュアンスがよりわかりやすいと思います。ちょっとしたメタルまでならこれでいけると思います。 低音弦を主体にしたリフがメインのスタイルの方やソロイストタイプの方はコチラが適していると思います。
一方、「ULTRA Mode」ですが、当初はSEMを使用していたためほとんど使っていませんでした。 しかし、ライブで試しに使用したところ音ヌケがSEMよりも格段に良かったので、以降「ULTRA Mode」ばかりを使用するようになりました。何が違うのかというと、「SEMよりも歪みレベルは下がるが、音が太くなる。」のです。 SEMと同じセッティングでミニスイッチを下げ「ULTRA Mode」にすると、歪みが薄く感じますが音の輪郭がハッキリするようになり、音が太く感じられます。また、歪みレベルが若干下がることで音のヌケが格段にアップし、バンドのアンサンブルでもギターが埋もれてしまうことはないですね。音が太くなる分、アンプの調整はBASSを若干絞り気味にした方がいいかもしれません。 しかし、太くなると言っても「こもる」感じとは無縁なの極端なセッティングを試すのも面白いかもしれません。
モデファイには高音質のオーディオ用パーツが使われているため、歪みは深いけどもノイズは少なく、音ヌケも良いです。 自分のライブで使用した際も耳の肥えた観客からは、「音が聞きやすく、綺麗だった」との意見を頂きました。 1台で2つのサウンドが出せる本機はあらゆるジャンルに対応できる1台だと思います。個人的にはお薦めです。
また、ONにしたときに点灯するLEDもブルーのものに換えられており、明るく綺麗です。 「Tone」の「o」に埋め込まれたクリッピングLED(こちらは赤)は強く弾くと明るく点灯し、弱く弾くと暗めに点灯します。 ピッキングの強弱に反応し明るさが変化するので練習時には役立つこともありますね。
価格は、国内代理店を通したものは恐ろしく高いですが、私はKEELEYのサイト直販で買ったので$120+送料$10でした。 当時はレートが110円くらいだったので、カード会社の手数料込みで1万5千円くらいでしょうか。 支払いはペイパルだったのですが、英語力のない私でもなんとか無事に手続きできましたが、今はペイパルも日本語化されているようなので安く買いたい人は直販がお薦めです。 サイトを見ると現在の価格は本体が$129、送料$30と若干値上がりしていますが、本体の値上げはパーツのグレードが上がっているようなので妥当なところだと思います。
本機の画像は私のホームページにアップしていますのでこちらのリンクページから覗きに来て下さい。 参考までにurlは、 http://www.geocities.jp/jam912g/
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