プロフィール  


平松賢次 (おどるおやじ)

昭和和41年生まれ 

愛知県出身                         

                                                            

平成4年~ 若城弘治DCを師としカイロを習得。      

平成7年明治東洋医学専門学校卒。

同年 はり師・きゅう師免許取得。

(鍼灸とカイロの猛勉強)                       

平成11年開業に至る。                             

 

 


一言

 

近年、リストラが激しく手に職を持つ人が増えてきています。

それは、それで良い事なのでしょう。

街中や駅周辺には、カイロや整体の看板をよく見かけます。

看板を掲げる時は、とても意気込んでいたのでしょう。

私も看板を掲げた時の意気込みは6年経った今でも、昨日の事の様に覚えています。

しかし、いつの間にか、看板を降ろしているのをたまに見かけます。

せっかく、看板を掲げたのに降してしまうなんて、色々な事情が有るのでしょうが・・・

 

最近、インターネット上で、

個人で「カイロの技術教えます。」とか「定年後の生きがいの仕事に・・・」

「将来の独立開業に、他人に喜ばれる職業です。」とかで謳っているのを良く見ます。

 

最近知ったのですが、全てがそうとは言えませんが、

実は、これには裏があったのです。

今やカイロの学校なんてあちこちにあります。

そして、そこを卒業しただけで「開業」=「患者さんが来る」なんて、

世の中そんなに甘くないですよね。

そこで、まず新聞の折り込みチラシ等で「オープン記念にて初診の方、治療費半額!!」

なーんて書く訳ですよね。

 

でも患者さんは、何処を見ているのでしょう。

ほとんどの患者さんは、自分の身体を物差しにして

「この先生は、どれだけ自分の身体を治してくれるか。」

更には、「どれだけ、この身体が楽になるか?」

「体が楽になった分、料金に反映されているのか?」

これが患者さんの本音だと思います。

 

また、これだけ沢山のカイロ治療院があるのなら、患者さん側からしたら、

あちらこちらと天秤に架けるのは、至極当然の流れになると思います。

ほとんどの患者さんは、一回限りの来院で術者側は、治療の効果が「変わらない」のか、

「良くなった」のか、「悪くなった」のか、把握できずに、いつの間にか患者さんは、

来なくなり経営が成立せずついには、看板を降ろしてしまう羽目となるのです。

 

ここで、人間って色々と考えるもんですね・・・

でも、その考えが安直過ぎるのです。

カイロ=手技=技術と言う事が本末転倒になり、

技術を磨かず、目先の収入ばかりに目がいっているのが現状なのです。

この目先の収入を得るために、先ほどの「カイロの技術教えます。」

で少人数制の教室を開くのです。

とっ、この様にカイロの学校が卒業生に指導するみたいですね。

 

カイロのすばらしさを後世に伝える事は良いと思いますが。

カイロは、「技術であり、匠の技」だと思います。

当たり前だと思いますが、技術や経験不足の先生に習いたいと思いませんよね。

でも、現実には、需要と供給の関係でしょうか、

教える側(カイロに情熱を注いでいる先生)が少ないのが現状みたいですね。

これにより、残念な事にカイロの技術レベルは、

ほんと~に下がっている様に感じます。

その一つとして、今、主流?となっている

「ソフト」と云われている矯正方法です。

 

この「ソフト」実は、まともに矯正できない人が、

「出来ないものを無理してやって、

余計に患者さんを痛めても・・・なら矯正しなくてもいいじゃん!!」

また「治らなくても良いから安全で痛めない様に、更には、今の痛みが引けばラッキー!!」

と云う様な流れから始まったものと私は考えています。

カイロとは、脊柱の不全脱臼を手で整え、その時に『ボキッ!』と矯正音と共に矯正が完了する。

各筋肉に、過剰な伸展や圧力をかけずに確実に矯正をする事は、

至難の業であり一朝一夕では、到底出来ません。

しかしこの難題を乗り越える事、それが患者さんの為であり、

真のカイロプラクターだと思います。

 

レベルが下がるのは、なにもカイロの世界だけでは無いのです。

この現象は、鍼灸界にも起きているのです。

免許制になり知識は豊富になり頭でっかちに・・・、

でも技術が伴わなくなって来ている、これが今の現状なのです。

 

これから鍼灸の免許を取得される方又、カイロプラクティックを勉強し、

開業を目指す方は志を高く持ち、

カイロでエステシャンでもないのに耳ツボダイエットをしたり又、

薬局でもないのにサプリを、

布団屋でもないのに、枕を安易に売り付けない様に、なにで患者さんを治すのか、

又治って行く為には、どの様に導いてあげるかを努力して下さい。

カイロや鍼灸をより高いレベルで、後世に伝える為にも技術に磨きをかけてください。

生半可な気持ちや安直な考えでは、淘汰されるのは、目に見えています。

 

また、治療を受けられる方で、何処に行こうかと迷っている方は、

メールや TELFAX等で質問してみてください。

誠意をもって答えてくれる先生を選びましょう。

 

拙い文章で、長々と書いてしまいました。また、自分の事を棚に上げて、

偉そうな事をつらつらと書いてしまい、「自分はどう何だ!」と云われたら

「私は、まだまだ発展途上人です。患者さんから教えて頂く事は沢山あります。」

しかしながら、開院して6年、今日までの短い間ですが、治療院を渡り歩く患者さんに

色々と話を聞いて行くうちにこの様に感じました。

 

最後まで読んで頂いて有難うございます。

 

平成17年9月

ひらまつ治療院

平松賢次

 


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