葦垣の 中のにこ草 にこよかに われと笑まして 人に知らゆな
万葉集 11-2762
秋風に なびく川辺の にこ草の にこよかにしも 思ほゆるかも
万葉集 20-4309
和草(にこぐさ)は湿地に多いやわらかい草。「はこねそう」とも「あまどころ」とも。初々しくにこやかな女性を比喩。
山野の草地などに生える30−60cmの多年草。黄白色の根茎がヤマノイモ科のおにどころ7に似ていて食用になることにより甘そころの名がある。
2004.4.25 春日大社神苑