(いね) ・  イネ科


秋の田の 穂向きの寄れる 片寄りに 君に寄りなな  言痛(こちた)くありとも

但馬皇女 万葉集 2-114

但馬皇女、高市皇子の宮にいます時に、穂積皇子を思ぶ御作歌1首

後れ居て 恋ひつつあらずは 
追ひ及かむ 
道の隈廻に 標結へ我が背

但馬皇女 万葉集 2-115

穂積皇子に勅して近江の志賀の山寺に遣わすとき、但馬皇女の作りましし歌1首

人言を 繁み言痛み  おのが世に 
いまだ渡らぬ 朝川渡る

但馬皇女 万葉集 2-116

但馬皇女、高市皇子の宮にいます時に、ひそかに穂積皇子に接ひて、 事すでに形はれて作りましし御歌1首

言繁き 里に住まずは  今朝鳴きし 
雁にたぐひて 行かましものを

但馬皇女 万葉集 8-1515

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秋の稲穂

i稲刈りの後


春日大社神苑 黒米

春日大社神苑 赤米