疼 取 (いたどり) : タデ科

万葉名 
壱 師(いちし)

道の辺の いちしの花の 
いちしろく 
人皆知りぬ 我が恋い妻は

柿本人麿 万葉集 11-2480

道ばたのいちしの花はすぐ人目につきますが、私の恋しい妻のこともの 皆に知られてしまいました。

日本各地の路傍にありふれた多年草。痛み取り薬効があるのでいた取りの名がある。花も白いが、雌株の果実は花より大きく、多くは白いので目立つ。
 『万葉集』の壱師(いちし)の 花は普通
「彼岸花」と考えられているが「いたどり」と見る説もある。

 

 
2004.10.17  吉野川へ合流前の高見川岸